広報 日造協 2003年3月10日 第351号

■5面
【ふるさと自慢】 第33回 長 野 自慢の小学校  
          会員施工の芝生の校庭で生徒のびのび
【緑滴】 オジサン/営業部員のIT化ボヤキ
第7回環境・緑化産業展 エコ・グリーンテック 2003
事務局の動き
横溝 政昭 前会長急逝 花博開催に尽力す
1面 2面  3面 4面 5面 6面 7面 8面 見出し

 

●【ふるさと自慢】 第33回 長 野 
自慢の小学校 芝生グラウンド 会員施工の芝生の校庭で生徒のびのび


松本市の芝沢小学校での芝張り作業のようす。小学4〜6年生が参加した。

 昨年県内の小学校に日造協会員施工の芝生のグラウンドを持つ学校が誕生し、注目を集めています。施工された会員さんに紹介していただくことにしました。
 松本市の西部に位置する芝沢小学校はその校名に因み30年前の開校時から校庭には芝生が張られ、また、白樺や桜等の風情のある木々も配置され、児童達は緑に囲まれて学校生活を過ごしていました。
 今回、PTAの方々から「30周年の記念事業で老朽化した校庭の芝生の張替をしたい」と相談があり、当社が施工することになりました。
 話をお聞きすると、PTAの役員の方が知人を頼りに何社か見積依頼をしたが、予算が限られており、土壌改良と芝の張替のみで灌水設備までは手が回らないとのことでした。
 当社では、小学校のグラウンドは、朝の時間、休み時間、体育の授業、放課後、また休日の地域の早起き野球、リトルリーグ、サッカーの練習等に使用され芝生にしてみれば大変過酷に使用されるわけで、どうしても充分な灌水設備が必要という経験上の話をさせて頂き、理解して貰いました。
 理想の灌水設備はポップアップ式のスプリンクラーですが、芝沢小学校では予算の関係からグラウンドの北側を通っている農業用水からグラウンドまで取水の配管をし、ワンタッチ着脱式のスプリンクラーを設置して、灌水時には、ヘッドを取り付け終了時に外して蓋をするという簡単な方法を提案し、経費の圧縮を計ることにしました。
 また、業界としても、この事業を普及させるために協力するとともに、芝張りには、PTAや生徒さんにも協力していただき経費の圧縮を計りました。
 6月上旬から既存芝剥ぎ取り、灌水設備の配管、土壌改良とすすめ6月19日には4年、5年、6年生が交替で芝張りの作業に参加しました。説明を受けて、言われた通りに協力して芝生を並べる子、自分たちの張った芝生の上を転がる子と様々でしたが嬉しそうな笑顔は共通でした。梅雨入り前の大変乾燥した時期の芝張りでしたが、スプリンクラーで毎日均等で充分な灌水ができ、2ヶ月後の夏休み明けには使用ができるようになりました。
 丈夫な芝生を実感したのか以前にはなかったサッカーゴールをセットし、中学生のサッカーチームも練習に来るようになりました。
 今回芝沢小学校ではトラックの内側の1340uを張替、半径12mに灌水できるスプリンクラーヘッド4本を設置しましたが、風のない日には充分に灌水ができています。農業用水を使用するために多少の砂あるいはゴミなどがスプリンクラーのヘッドに水と共に運ばれてしまいます。そのため穴が詰まらない工夫もしました。
 PTAの熱い願いのおかげで、子供たちは朝昼夕と一日中、芝生の上で元気に飛び回り、笑顔が広がっています。
 芝生のグラウンドは多くの人々が望むにもかかわらず維持管理の予算が確保できないために地域や学校のグラウンドの緑化が遅れていることは大変残念なことです。このため、芝沢小学校ではPTAが主体となって、業界も協力して維持管理にあたりますが、近い将来はPTAや造園業界も参画したNPO法人を立ち上げて維持管理にあたり、維持管理の新しい形態を見つけて行きたいと考えております。
(長野県支部)

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●【緑滴】 オジサン/営業部員のIT化ボヤキ

 総務委員を拝命して日造協本部へ出入りする機会が増え、早9ヶ月が過ぎようとしている。その間に特に印象に残っていることを記して見ると、会議室にある各地支部・総支部からの刊行物に目を通すことができたことがまず上げられる。各地で企画されたイベントや作品群、研鑽の様子などが紙面狭しと生き生きと描かれていて、東京地区がいわゆる『謹慎中の失われた4年間』を過ごしていた時も造園建設業界が活力を増進させて成果を上げていたことが判り、また様々な問題が派生し顕在化して来たことに“自分もボヤボヤして居られない。情報をより多く発信する側で人生を送りたい”と再考することができたことである。
 こう記すと各地事務局の皆様から「こんな当り前のこと、既にHPやメールマガジン等で十分情報発信していて、IT化に遅れている!」とお叱りを受けるであろう。しかし私も(45歳になったとはいえ)まだ若いつもりでネット社会にコミットすべく接続が始まった当初の頃は官公庁・関連団体のHPや各社経審データのぞきなど、昼夜逆転するほど、情報洪水の中に入り夢中になった時期もあった。今、メール中毒になる前に気がついたこと。『目の前を流れ去って行く大量の情報群』には重みや体感が伴わない。―― まさに先人の格言にあるとおり「百分は一見にしかず」また、最近の映画のセリフで言うなら「事件は会議室で起きているんじゃない! 現場で起こっているんだ!」―― ということなのであろう。便利ではあるが。
(兜\養樹園 比留間 孝明)

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●第7回環境・緑化産業展 エコ・グリーンテック 2003

 同産業展は今年も東京ビッグサイトで5月21日〜23日の3日間開かれる。
 同産業展は国土交通省、環境省等が後援、当協会をはじめ、環境緑化団体約220団体が協賛。会場には当協会も出展参加し、屋上緑化をはじめ、環境緑化にかかわる最新技術・資材が展示される。来場目標は3万5千人。併催行事では、校庭緑化フェア、新しい樹木販売もある。問い合わせは同実行委員会 03・3267・4886 http: //www.interaction.co.jp

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●事務局の動き

2002年【11月】
1(金)・ 「沖縄美ら海水族館」開館式
5(火)・ 正副会長・委員長等会議/造園環境緑化産業振興会代表者会議
6(水)・ 建設雇用改善推進の集い
7(木)・ 建専連全国大会/青い森緑化保全連合会発会式
8(金)・ 近畿総支部役員連絡協議会/「世界都市景観の日」日本集会
11(月)・ 「フロリアード2002」報告会/「フラワーツーリズム推進協議会」設立発起人会
   ・第1回理事会
12(火)・ 国土建設関係団体協議会
12(火)〜13(水) 広報担当者講習会
13(水)・ 褒章伝達式/総支部長会議
15(金)・ 建設技術展示館リニューアルオープン式典(関東技術)/建設産業セミナー
19(火)・ 事業委員会(在京)
20(水)・ 都市再生緊急整備地域現地視察/公園協会DBヒアリング
22(金)・ 建設経済研究所創立20周年記念講演会
26(火)・ 九州各県造園連絡協議会沖縄県大会
27(水)・ 技術検定試験の説明会(全建センター)/人事院勧告説明会
28(木)・ 関東地方整備局との意見交換会
29(金)・ 事務局長会議(振興基金)/全国都市公園整備促進大会
【12月】
3(火)・ 九州緑化懇談会
6(金)・ 戦略開発特別委員会
17(火)・ 黄綬褒章受章祝賀会(伊藤米男氏)
2003年【1月】
6(月)・ 建設業関係17団体主催賀詞交換会
7(火)・ 年始の挨拶(国交省他)
/新年名刺交換会(道路緑化保全協会)/造園人の集い
8(水)・ 新しい年の始めの集い(都市計画協会)/関東地方整備局年始挨拶/賀詞交換会(鉄骨建設業協会)
10(金)・ 観光関係者新年交歓会(観光協会)/新春造園会の集い(大阪)
/合同新年交礼会(北海道)/造園施工技術者試験委員会
15(水)・ 土木研究所講演会(ニッショウホール)/新たな契約方式への対応についての意見交換会
15(水)〜17(金) 基幹技能者研修会(福岡)
16(木)・ 自民党大会
17(金)・ 賀詞交換会(茨城県造協)
20(月)・ 褒章受章祝賀会(鈴木一松氏)
21(火)・ 黄綬褒章祝賀会(岩間久爾氏)
21(火)〜23(木) 基幹技能者研修会(東京)
24(金)・ 植木協会総会/ジャパンイフラ総会懇親会
25(土)・ 国土建設学院創立40周年記念祝典
26(日)・ 褒章受章祝賀会(西尾廣士氏)
27(月)・ 事務局長会議(振興基金)/戦略開発特別委員会
29(水)・ 各種団体との新年懇親会(国土建設協議会)
30(木)・ 合同賀詞交歓会(埼玉)
31(金)・ 沖縄国際洋蘭博覧会(審査会)/黄綬褒章受章祝賀会(吉村一丸氏)
【2月】
1(土)・ 沖縄国際洋蘭博覧会(表彰式)
3(月)・ 褒章受章祝賀会(植田隆雄氏)
3(月)〜5(水) 造園工事基幹技能者研修会(大阪)
4(火)・ 第2回造園施工管理技術検定委員会(国交省)
10(月)・ 事業委員会(在京)
14(金)・ 総務委員会(全国)
17(月)・ 長野県造協総会
20(木)・ 総支部長会議
27(木)・ 公益法人定期検査

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●横溝 政昭 前会長急逝 花博開催に尽力す

 前当協会会長で、東京植木椛纒\取締役の横溝政昭氏(享年70歳)は、急性心不全のため2月16日、午前11時55分にご逝去された。
 葬儀告別式は社葬をもって執り行われ、22日午後1時から東京都世田谷区瀬田の行善寺で行われた。葬儀委員長は友人代表の羽田孜氏、喪主は妻の美苗さん、親族代表は大森敬三氏。
 横溝氏は、業界の要職を歴任。特に海外に明るく、日本を代表して当協会が加盟しているAIPH(国際園芸家協会)の窓口として友好に努め、大阪花博、淡路花博に道をつけ、04年の浜松花博を心待ちにしていた。

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