関東甲信総支部の平成14年度の事業活動は、例年にない活況ぶりだ。今まで、各事業は各県支部にまかせ、総支部は、情報の提供および事務連絡等が主体であったので、委員会は未組織の状況であったが、今年度は、本部組織に準じて3委員会を設置し、委員の積極的な協力により活動が開始された。地域の事業については、各県支部活動を中心・優先に考えると、総支部は「何を、どんな事業活動を行うべきか」、各委員会とも毎会議ごとに悩み、活発に議論された。主な活動状況は、〈支部長会議〉11月28日、関東地方整備局との意見交換会を開催した。地方整備局長の挨拶、当協会会長の挨拶、次に造園業界の現状等についての説明をした後、「低価額入札等について」の外、4項目について意見交換が行われ、有意義に終わることができた。また、2委員会の活動概況は次のとおりで、〈技術委員会〉当委員会は、造園技術・技能の研究に関する事項について如何に事業として具体化するかが課題となった。今後の検討課題として、@造園に関する伝統的技法を如何に承継し、後継者を育成するか A造園管理の期間的・継続的管理の必要性について検討し、発注側と受注側の理解度を如何に高めるか B植栽計画と樹種の地域性の検討等々の項目をまとめ、当面の事業として、また中
・長期的な観点に立って具体的に進めることとなった。また、「校庭を芝生で緑に」の普及事業活動として、地域にサンプルを造成する(総支部から一部資金を提供する)ことを決定した。(支部長会議で決定)その後、長野県支部の先導により、長野県三郷村と協議が整い、実現の運びとなっている。今後の課題としては、完成施設を適切に監視し、@緑化環境上の教育の効果、A砂ぼこり防護策の効果、B校庭の温度上昇の緩和、C地域環境緑化の効果等々を掲げて如何にPR活動を企て、緑化拡大に結び付けるかである。〈事業委員会〉環境省に対する要望活動(自然公園等整備事業における工事発注に関する要望書その他資料提出)を実施した。訪問先は、@平成14年11月19日、北関東地区、A平成14年11月20日、南関東地区、B平成14年12月13日、中部地区のそれぞれの自然保護事務所へ、またC平成15年2月4日、皇居外苑と新宿御苑国民公園管理事務所へ県支部長、事業委員長、同委員、事務局長が訪問し、要望事項の趣旨説明を行い、また、当該事務所の事業執行状況等を聴取して、それなりの成果を挙げることができた。
(事務局) |