「校庭の芝生化」など、学校緑化が脚光を浴びる中、学校緑化事業は我われ造園施工業者の仕事であるという再認識のもと、座視黙考することなく積極的にビジネスチャンスを追求することが必要であるとの趣旨から、このたび特別研究会を設立することとし、本格的活動に向けての準備を進めていく。
昨今、Jリーグの発足をはじめ、サッカーワールドカップの日韓共同開催などを背景にして、全国各地にサッカー場が数多く建設され、芝生に関する情報が増大するとともに、芝草の新品種も多数開発され、スポーツターフとしての芝生化技術が飛躍的に向上している。
また、文部科学省の補助金やスポーツ振興機運の高まりを受けて「校庭の芝生化」をはじめとする学校の緑化事業が大いに脚光を浴びている。校庭の芝生化は、子どもたちの運動能力や基礎体力の低下が心配される中で、情操・環境教育の場としての活用、強風時の砂塵の飛散防止策や気温上昇の抑制など、環境保全上の効果、地域スポーツ活動の活発化の場としてなどの効果が期待されており、すでに全国200校余りで芝生の校庭が導入され、今後の拡大も期待されている。
さらに、7都市緑化技術開発機構では、「グランドカバー共同研究会」が芝生をはじめ、多種多様な植物によるグランドカバー緑化の研究を平成8年から行っている。
こうした動きに対して、当協会においても学校緑化事業は我われ造園施工業者の仕事であることを再認識し、積極的に取り組むべき事業であると、林・福井県支部長から提案があり、技術委員会としても、提案を検討、協会挙げての取り組みとすべく、「みどりの校庭 特別研究会」を創設。各総支部、各支部会員の皆様に周知させていただいた。
研究会の目的は、造園建設業の分野である学校緑化事業について、研究会に参集する会員間で校庭の芝生化をはじめとする学校緑化に関する情報交換を行い、造園の仕事として確保するとともに、より一層の事業拡大を図ることとしている。
今後の研究会は以下の5項をポイントに研究を進めていく。
@「みどりの校庭 特別研究会」に必要な経費(研究会設立後に成果目標等の検討を行い設定)は、研究会の参加企業による受益者負担とし、研究会に蓄積された情報は優先的に使用できるものとする。
A研究会は、経費の節減、情報交換の効率化を図るため、インターネット、E― メール を活用して行う。
B研究会のフォーラムは【日造協】のサーバー上に設定する。
C研究会の成果は、参加者の了承を得て、積極的に発表し、事業拡大に役立てることとする。
D当面の研究会の成果は、「みどりの校庭」に関するデータベースの整備と事例や特徴などをまとめたプレゼンテーション資料を目指すものとする。
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