広報 日造協 2003年3月10日 第351号

■8面
【総・支部だより】 新分野事業に進出 北陸総支部
【総・支部だより】 街路樹剪定士 認定研修など実施 四国総支部
【総・支部だより】 地方整備局と意見交換 中国総支部
【総・支部だより】 連絡協議会開く 近畿総支部
【麹町箱】 自らの尊厳のために
1面 2面  3面 4面 5面 6面 7面 8面 見出し

 

●新分野事業に進出 北陸総支部

 現地調査のもよう

 北陸総支部では新分野として農林水産省関係の事業への進出を図ることとし、具体的な事業対策として都市と漁村の交流を図る環境の創造をコンセプトに「漁港漁村の環境整備はどのようにあるべきか」を研究対象として取り上げることとなった。
 総支部技術委員会がこの事業の推進に当り、平成14年度は北陸総支部地域内でのモデル漁村漁港を抽出するための現地調査を行うこととし、平成15年度にこの調査結果に基づき施設のプランニング案を作成し提案する計画である。
 また、この事業に対する会員の意識向上のため、11月19日水産庁防災漁村課長の影山智将氏に国の構想を講演していただき120名の会員が参加した。
 一方、現地調査では10月8日と11月8日の2回にわたり実施され、富山湾に沿って石川県の七尾から富山県の伏木港、富山新港更には糸魚川を経て新潟県の柏崎、寺泊を経て新潟市まで11漁港総延長300kmに及ぶ海岸線を走破しての調査は、かなりハードなものである。
 一口に日本海沿岸といっても、女性的な富山湾沿岸と男性的で荒ぶる新潟県沿岸では、対照的な地形であり特に第2回目の調査の日は、11月初旬とはいえ、時雨もようの肌寒い天候のなかの視察となり、調査班の苦労もひとしおであった。
 平成15年度にはこの調査を基に候補地を選定し、マスタープランを作成する予定である。
(事務局長・田町 靖夫)

  ▲This page Top

 

●街路樹剪定士 認定研修など実施 四国総支部

 研修会ようす

 四国総支部では、去る平成14年9月24日支部長会・
本部3委員合同の会議を行い、一、総支部4県合同で街路樹剪定士認定研修会を実施する。一、四国地方整備局との技術交換会を実施する等今後の支部運営について協議した。

 ■街路樹剪定士認定研修会
 11月6・7日の2日間座学の研修を四国4県合同で実施し、78名が受講した。なお、第一日目終了後四国選出の学識理事 大坪 貞保 氏より、長年林野行政に携わった経験から貴重なお話をいただき、受講者を激励した。
 なお、実技については各県支部で実施した。

 ■四国地方整備局との意見交換会
 11月28日に意見交換会を実施した。四国地方整備局からは、増田 厚雄 技術開発調整官はじめ、徳島及び土佐国道各工事事務所から10名の出席をいただき、次の項目について意見交換した。
 @街路樹剪定士について
 A植栽基盤整備について
 Bその他
 特に街路樹剪定士については、興味を示していただいた。今後の街路樹の維持管理に参考にしていただくことで、街路樹認定研修のテキスト「街路樹」の本を、整備局・各工事事務所へ、各県支部を通じて配付した。
 また、四国地方整備局からの提案として、
@コスト構造改革について A平成15年度より電子入札本格導入について Bその他――等について説明があった。
 当初予定の2時間をオーバーして議論し、ご指導いただいき有意義な意見交換会であった。
(事務局)

  ▲This page Top

 

 

●地方整備局と意見交換 中国総支部

 意見交換会のもよう

 中国総支部では、平成14年12月16日広島市八丁堀シャンテにおいて第3回中国地方整備局との意見交換会を開催した。中国地方整備局企画部より企画部長 池田 道政 氏、技術企画官 池田 直太 氏、技術調整管理官 田中 雅次 氏、技術管理課長 伊藤 孝二 氏、建政部より都市住宅整備課長補佐 望月 一彦 氏、河川部より河川工事課長 鷲田 治道 氏、営繕部より建築課長 末兼 徹也 氏の出席をいただき、中国総支部より各県支部長外幹事24名が出席した。先ず中国総支部長 福島 偉人の挨拶に続き企画部長 池田 道政 氏よりこの会を実り多い会にしたい旨の挨拶があり議事に入った。CO2削減の一助として道路・法面・河川緑化について、河川は現在緑化は行っていないが多自然型河川造りを手がけている。また、ダム周辺の樹林化も考えている。緑のベルトとして、道路法面や平面の樹林化を積極的に進める。工事書類の簡素化について、工事毎に異なるため、統一化は難しいと思われる。また、技術力を発揮する評価になるものだからどれを削除するかは慎重にする必要がある。植栽・移植工事の施工時期について、河川は、出水期の関係でやむおえない場合があるが、出来るだけ早期発注で対応する。建築は、建物の工期があるため、植栽適期を考慮しているが理想通りにはならないが調整の努力はする。植樹保険の取り扱いについて、保険料の値引きとか、免責の15%を見直すことは難しいがもう少し実態調査し、検討する必要がある。デザイン・ビルド方式の採用について、造園工事に関して、設計と施工の分離発注が原則。契約前や契約後の提案を積極的に取り入れる。緑地管理作業の前払金について、出来高部分払い方式で、出来高請求をする方法があるが、その方式で対応出来ないだろうか、協議してみてはどうか。不良不適格業者の排除について、法令等の違反者については指名停止処分をしている。ダンピング受注に関しては低入札価格調査制度で徹底調査している。との回答をいただいた。その他でヒートアイランド現象の緩和のための、屋上緑化の推進についての意見が交換され最後に緑化は、環境整備の関連で必要な事業だから、技術的な提言や、メンテナンスフリーの方法等提案すれば実現の可能性は出てくる。また、昔ながらのやり方でなく、色々な新技術や方法を提案していただきたいとのご意見をいただき会議を終了した。
(総務委員)

  ▲This page Top

 

●連絡協議会開く 近畿総支部

 奈良県で行われた連絡協議会

 事業委員会の事業として、平成14年11月8日に近畿総支部の役員の皆さんが、奈良県の新公会堂に集まり、協議会を開催しました。
 テーマを『小さくてもピカリと光る、夢と希望のある造園界』と定めて、「もう一度見直そう 原点に戻り」との考えにより4部構成にて実施しました。
 1部 近畿総支部役員連絡協議会総会
 ※会長、総支部長のごあいさつに続いて本部、総支部の事業報告、各府県支部の事業報告、活動報告、現況報告等
 2部 基調講演『今後の公園緑地行政』について
 国土交通省 近畿地方整備局公園調査官 伊藤康行 様
 ※今後の緑とオープンスペースの確保方策について第一次報告
 3部 パネルディスカッション(討論会)
 ※学界より見た造園界について 今後の展望について
 農学博士 奈良女子大学名誉教授 6日本造園建設業協会理事 近藤 公夫 様
 ※外国人、法曹界より見た造園界について
 清泉庵住職 大徳寺修行僧 藤羅 宗岳(本名 ジョン・ルイス・トーラー)様
 ※NPO、主婦の立場より見た造園界について
 6奈良まちづくりセンター副理事長 奈良市都市景観審議会委員 黒田 睦子 様
 ※専門職、コンサルタント、若い女性より見た造園界の今後について
 技術士(建設部門) 潟wッズ フラワーデザインサブディレクター 永井 佐代子 様
 ・なお、当日トーラー先生が急病のために欠席されましたので、急遽 国土交通省 国営明石海峡公園工事事務所長 松本 勝正 様に御無理をお願い致しました。
 4部 参加者全員による意見交換会
テーマは
 @今後の造園界について A若い人達の育成について B街路樹剪定士他 専門職の向上について C魅力ある造園界を造るために等々
 以上の企画立案に御協力を頂きました各先生方に対して、実のあるお話をしていただき、また将来について改革を行い、自信を持って頑張る勇気を与えて頂きましたことに近畿総支部役員一同、心より感謝しております。
 これからも回を重ねて(毎年1回)、異業種・官界・学界・NPO・障害者団体・婦人の皆様の御協力を賜り、少しでも向上できるように努力するつもりです。
 最後に、記録をまとめて冊子に致しました。御希望の方は奈良県支部まで御連絡下さい。御送付致します。
(事業委員長・廣田 幸生)

  ▲This page Top



●【麹町箱】 自らの尊厳のために

 6千葉県造園緑化工事業協会は現在166社で構成されており、その内日造協千葉県支部には51社が加入しております。
 日造協千葉県支部の主たる事業は、造園施工管理受験対策講習会と街路樹剪定士認定研修会の開催です。前者は昨年7月10日〜11日の2日間で実施し、1・2級併せて40名が受講しました。後者は本年第4回目となりますが、1月14日〜16日の3日間で実施し、今回初めてですが、県の担当者13名にも参加していただきました。街の景観上欠くことのできない街路樹ですから、発注者と施工者が共に学ぶことが必要であるという観点から、大変有意義であったと思います。次回からは更に、市町村の担当者にも参加を要請したいと考えております。
 なお植栽基盤管理講習会も開催する計画でしたが、本部の見直し案を受け中止いたしました。
 本年千葉県では、第54回全国植樹祭が5月18日に開催されます。また、造園学会の大会が5月23日〜26日に予定されております。
“みどり豊かな街づくりの推進”のためには日造協の存在は必要不可欠です。新しく生まれ変わり2年目となる本年、全国の会員にその理念を一層明確に示していただきたい。そして我々会員は、その理念を真摯に捉え、それぞれの地域に根ざした活動を、総支部及び支部が企画し実行してゆくことが必要だと思います。
 大変厳しい経済情勢の中ですが、自らのそして日造協の尊厳のため、今まさに会員一丸となって英知を発揮し行動すべき時ではないでしょうか。
(千葉県支部長・望月 勝保)

  ▲This page Top