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緑を活かし共に生きる 日造協の「VISION21」

3.造園技術・情報力の高度化
多様な社会の要請に応え、ソフトの強化、情報力の充実を図る

都市環境の悪化、ストレス社会の進展、少子高齢化社会の到来などに伴い、『緑の景観・環境』創造事業に対する人々の関心はますます大きくなっています。私たち造園に携わる者は、安心・安全な環境整備、健康で豊かな緑環境の創出をめざしています。この実現のためには伝統的な造園技術や植物をはじめとする生きものを扱う技術など、高い技術ノウハウの伝承・向上を図るとともに、これらの技術を活用し、緑の質を高めることで社会への貢献を進めていかなければなりません。

また、新しい造園建設業へのステップアップには、造園技術を活かすためのソフトの開発が必要不可欠です。全国の自治体では、指定管理者制度導入が進展しており、単なる植物管理のみならず、公の施設の管理・運営・メンテナンスに至る企画力・提案力が求められています。一方、建設JVはもとより異業種JVへの対応、維持管理会社やイベント企業、国や自治体の文化施設とのジョイント関係を深めるなど、造園建設業におけるソフト面の強化が急務です。

さらに、こうした時代のニーズを的確に捉え、収集し、公開する日造協の情報流通の高度化・整備が必要であり、会員個々においてもITの利活用はもちろんのこと、※CALS/ECや※GIS(地理情報システム)などの情報ツールの積極的な導入、造園の設計・施工・管理・メンテナンスを一貫して行うことが、これからの造園設業の重要な要件となっています。

※CALS/EC(Continuous Acquisition and Life-cycle Support/Electronic Commerce):公共事業支援統合情報システムの略称で、紙でやりとりされていた公共事業に関する情報を、標準に基づいて電子化し、情報機器をネットワークに接続することにより、特定の機器、システムに縛られることなく、組織を越えて情報の伝達、共有、処理、加工、検索、連携を可能とする環境の総称。
※GIS(Geographic Information System):地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術。

■具体的な施策
 造園独特の技術・技能の強化
 環境系技術の活用
 幅広い情報の活用
剪定技術の向上
ITセミナーの実施
剪定技術の向上 ITセミナーの実施
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