広報 日造協 2003年8月10日 第353号

■4面
【総・支部だより】 
グリーンサム 今年も開催        東北総支部

 

 LS交流会In札幌開く           北海道総支部
みどりの集いに多数参加         中国総支部
街路樹剪定士をめざして         宮崎県支部
第20回全国都市緑化おおいたフェアー 大分県支部
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●LS交流会In札幌開く           北海道総支部



 



500人が参加した交流会

 当総支部をはじめとする道造園緑化関係団体連絡協議会は6月19日、20日の両日「第4回ランドスケープ交流会in札幌」を開催しました。本大会のテーマは〜北からのメッセージ「ビューティー スローライフの実現」〜であります。主な内容としては、シンポジウム、視察研修(ゴルフ、パークゴルフ、公園等の視察)で、500名を超える方のご参加を頂きました。誌上をお借りして、御礼申し上げます。シンポジウムでは、梶岡幹生氏(広島県)、都信親氏(大分県)、本道より下屋敷 義政氏、中村圭吾氏による事例の発表の後、涌井史郎氏をコーディネーターに、松本 守氏(国土交通省大臣官房審議官)、かとうけいこ氏(花新聞ほっかいどう編集長)、三國清三氏(レストランミクニオーナーシェフ)をパネラーとしてパネルディスカッションを行いました。終了後の、ウエルカムパーティーは、北海道知事、札幌市長、諸官公庁、本部役員をはじめ、120名を超えるお客様を迎えて、盛会のうちに終了しました。2日目は、ゴルフ・パークゴルフ・公園等の視察研修を行い、生憎の空模様にもかかわらず、参加された方は、皆様満足のご様子でした。大会を締めくくるサヨナラパーティーでは、北海道の食材に加え、全国より寄せられた品々をご賞味頂ながら、楽しいひと時を過ごしていただきました。閉幕後、参加者は来年の再会を約し、それぞれ帰路につかれました。最後に、何かと至らぬ点がありましたことをご容赦いただき、次回開催地での交流会が、盛会であるようお祈りし、報告といたします。
(北海道総支部事務局)

 

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●グリーンサム 今年も開催        東北総支部





古民家を開放してのシンポジウム

 「みちのくグリーンサム物語」は、昨年に引き続き6月6日から8日までの3日間、公共公園を利用し、花と緑を愛するものが集い多くの人たちと、「花と緑」を楽しみ鑑賞しようと、国営みちのく杜の湖畔公園内ふるさと村(東北各地の特徴的な古い民家を移築復元した)を会場に、それぞれの庭三人展をはじめ、盆栽展、押花展、ナチュラルクラフト展、お茶会、折紙教室、紙トンボ作り、藍染体験など多彩な催しを、雨に祟られた昨年とはうって変わり晴天に恵まれ沢山の行楽客が訪れ大盛会に終了した。
 今回メインにした古民家の庭先での、それぞれの三人展は、三作とも独創的な作庭で訪れる方々の関心を集め、特に古民家の軒先から庭にかけ置かれている古道具にからめた「私の心像風景 ― 古道具たちの語らい―」作庭は過去を幻想させるものがあり、一段と関心が高かったようです。
 また、8日には、古民家を開放した板の間に胡坐をかいての会場でのグリーンサムシンポジウムは日本造園学会東北支部の支援を得て、「人、自然、暮らしへの想い」と題して、東京大学教授熊谷洋一氏と、花と緑のまちづくりを実践している方々をパネリストに迎え、三田育雄 日本造園学会東北支部長(東北芸術工科大教授)にコーディネーターをお願いし、“みんなで進める花と緑のまちづくり”について、花と緑でまちづくりを実践されている体験や問題点、地域ぐるみの花と緑のまちづくり、花と緑に託す夢を語り合い、聴衆は内容のあるお話にお尻が痛くなるのも忘れ聞き入っていました。
 昨年に続き、多くの方々のご協力とご参加を得て盛会に終了したことに感謝し来年への期待を大きくした。
(東北総支部事務局)

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●みどりの集いに多数参加         中国総支部

「みどりの集い」(5月30日)

 5月30日鳥取市に於いて、日造協中国総支部主催の「みどりの集い」を開催しました。業界は勿論のこと、一般市民も含め200数十名の参加があり、特に県議市議(7名)行政(20名)コンサル業界(19名)大学、高校生の聴講があり、大変好評でした。
 鳥取県平井伸治副知事の「環境の世紀 ― みどりとうるおいのある暮らし」、国交省中国整備局池田寿博調整官の「緑のまちと回廊づくり」、桐蔭横浜大学涌井史郎教授の「造園技術と社会」をテーマとし、それぞれ内容の優れた質の高い講演でありました。
 自然と共生し、サスティナブルな人間社会を目指すために、多様で永続的な生物社会の存在を都市や地域に担保しなければならない。その空間(ビオトープ)は広大で生態系が完結するものは別として、ビオトープ的なものについては、それぞれが閉塞的にならないように、少なくともネットワーク化(これですべて解決するものでないにしても)が必要である。即ちコリドーであり、緑の回廊づくりである。この作業は生物生息環境をつくりだし環境をより豊かにする行為であり、造園の仕事である。
 まさに、緑は人間生存の基盤であり、人間社会が持続するための生態的インフラである。また、古代から連綿とつづいてきた土地と人との結びつき、そこに成り立つ文化の重要な要素でもあります。
 動脈系から静脈系への経済社会構造の転換、効率主義から環境重視へと、緑を論ずることにより社会の、所謂パラダイムの転換が起るかも知れない、とひそかに期待しつつ「みどりの集い」を閉会しました。
 (鳥取県支部長 芦澤 喜武)

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●街路樹剪定士をめざして         宮崎県支部

実技と筆記試験が行われた

 美しいまちの景観づくりに欠かせない街路樹の剪定、そのスペシャリスト育成と技術向上を目指す認定講習会が、宮崎県支部主催のもと県内の若手技術者を中心に89名が参加して、5月29日から3日間宮崎県高鍋町で開催した。
 樹木の生態や害虫対策、安全衛生管理等、ビデオも交えた内容の濃い座学に続く実技では、町道に林立する4.5メートルのシラカシを使い、講師と受験者が一体となってのバトルが繰り広げられた。
 剪定実技では、「木の将来をイメージして」、「周囲の木との統一性、全体のバランスを考えて切り」等、指導員の厳しいアドバイスを受けながらの枝切りに取り組んだ。
 試験は筆記と実技があり、実技では剪定のできばえ、安全対策など細部に割るチェックが行われた。
(九州・沖縄総支部事務局長 市丸 敏和)

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●第20回全国都市緑化おおいたフェアー 大分県支部

会場のもよう

 第20回全国都市緑化おおいたフェアーは、おかげをもって、雨の多い期間中にもかかわらず、県内外から90万人以上の多くの皆様にご来場いただき、6月29日に無事63日間の会期を終え、閉会式を迎えることができました。
 おおいたフェアーは、「香り」と「環境」をテーマに、県営スポーツ公園と、大分市営佐野植物公園の2会場において、約1000種類、100万株の花と緑でいろどられた、花壇・庭園の出展展示や、花・緑・香りに関する体験など、さまざまな都市緑化普及啓発活動を展開してきました。
 その結果、家庭や地域での緑化活動を始めるきっかけになったなどという意見が県民・市民から多数寄せられ、都市緑化活動発展への大いなる足がかりになったものと思われます。
 今後は、このイベントを一過性のものにすることなく、いかに県民・市民が都市緑化活動の重要性を認識するとともに、花と緑にあふれ、潤いとやすらぎのある街づくり運動に取り組めるよう、行政と一体となって盛り上げていくことが我々の使命と思います。
 期間中、各県支部より多くの会員の方々のご来場を賜り、まことに有難うございました。十分なご案内ができなかったことをお詫びいたします。また、厳しい経済情勢の中、前売り入場券のご購入や庭園のご出展等、暖かいご支援に対し、心よりお礼申し上げます。
 (大分県支部長 清水龍)

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