INDEX

広報 日造協 2005年10月10日 第379号

1面

都市に緑と公園を

 東京・銀座 数寄屋橋公園で

 該当キャンペーンなど実施



造園・環境緑化産業振興会

 代表者会議を開催

10月は都市緑化月間
 10/28 日比谷で全国大会を開催

【樹林】
 新しい街に願いを込めて
          福岡市長・第22回全国都市緑化ふくおかフェア実行委員長
                                         山崎 広太郎

2面

国土交通省 平成18年度概算要求
 環境・景観・安全などポイント
 温暖化対策や環境保全・再生、地域・観光振興推進

  質・量ともに拡充          道路局関係

 

  川沿いに徹底的に植樹を実施  河川局関係

  グリーン化を推進          港湾局関係

 

3面

シンポジウム 

  「災害につよい街づくり」

  造園・環境緑化産業振興会 10月20日 新潟県長岡市で開催 

道路公団が民営化  10月1日 6社1機構でスタート


造園基幹技能者認定講習会開催日程決まる

基幹技能者ロゴマーク決定

 

人事異動 
  国土交通省関係(10月1日付)

 

エラズリー・フラワーショーとガーデニングビジネス調査視察研修参加者募集

 

【緑滴】
  住宅取得奮闘記 内山緑地建設梶@村山和義

 

4面

【総・支部だより】
 

 造園CPD制度の推進祈念しての講習会開く     北海道総支部

 

 「お〜い、ニッポン」とことんプロジェクト賢治に捧げるイーハトーブ大花壇の造成

                                   岩手県支部


 来場者7万人で盛況新潟県都市緑花フェア開催   新潟県支部

事務局の動き

 

1面

 

都市に緑と公園を
東京・銀座 数寄屋橋公園で
街頭キャンペーンなど実施

右から田邊昇學都市緑化推進運動協力会会長、佐々木健介さん、北斗晶さん、柴田高博国土交通省都市・地域整備局長、日本さくらの女王、伴襄都市再生機構理事長、浅倉義信東京都建設局次長

 都市緑化月間の10月、その中央行事として7日、11時40分から16時まで、東京・中央区銀座の数寄屋橋公園で「都市に緑と公園を」合言葉に都市緑化キャンペーンが開かれた。
 昼過ぎからのオープニングセレモニーでは、柴田高博国土交通省都市・地域整備局長にTVで顔なじみの東海林のり子氏がインタビュー。「地球温暖化やヒートアイランド現象が問題となっているが、コンクリートやアスファルトに覆われた大都市では緊急に対応すべき課題となっている。このため、国土交通省でも屋上を緑化するなど、建築物の屋上や壁面の緑化により改善を図り、緑あふれた都市にしていかなければならない」など、キャンペーンの趣旨などについて語った。
 その後、花鉢を配布するキャンペーン主催者やゲストの紹介(写真)の後、さまざまな種類、色が用意された花鉢を来場者一人一人に手渡した。
 また、セレモニーに先立つオープニングでは、プロレスラーの佐々木健介さんと“恐妻”北斗晶さんがトークバトル。「緑に囲まれていると落ち着く。子どもと公園デビューをした時、緑が少ない公園が以外に多いことに気がついた。子どもが大人になり、孫やその後の人たちが安心して暮らせるように緑を残したい」と晶さん。健介さんは「子どもが生まれ、便利な都心を少し離れ、緑豊かな場所に移り住んだ。緑がなくなると人が生きられないと思っている」などと語った。
 また、セレモニー後も佐々木夫妻とグリーンアドバイザーらが参加。園芸教室や国営公園の紹介などを行い、来場者に都市緑化への理解と協力を求めた。

造園・環境緑化産業振興会
代表者会議を開催
 はじめに主催者を代表して、当協会成家会長が、環境緑化産業の担い手として、5団体が一致団結して、緑豊かな環境文化の創造に貢献していくとのあいさつを行った。
 続いて、小川国土交通省都市・地域整備局公園緑地課長から、来賓を代表してあいさつをいただき、その後、出席者の紹介を行い議事に入った。
 議題としては、平成16年度事業報告および決算、平成17年度事業計画および予算を審議し、両案とも異論なく承認された。
 議案審議終了後、小川課長から、「緑にかかわる国土交通省の施策」、西川緑地環境推進室長から「地球温暖化対策における都市緑化等の位置づけ」、「タイ王国国際園芸博覧会への日本国出展」について他、記者発表の説明をいただいた。
 続いて、意見交換に入り、「公共事業の品質確保の促進に関する法律の運用について」、「CPD制度の運用について」の要望などを行った。
最後に、栗田6日本公園施設業協会会長が閉会のあいさつを行い、会議は終了した。
 この振興会は、平成9年4月に「造園・環境緑化」の理念と技術を具体的に産業として展開させ、その再生と隆盛を勝ち取るために結集された団体であり、『造園・環境緑化産業の再生と隆盛が地球を救う』を統一スローガンに掲げ、その実現を図ることを目的としている。
 構成員は、各社団法人の日本造園建設業協会、日本造園組合連合会、日本植木協会、ランドスケープコンサルタンツ協会、日本公園施設業協会の5団体である。
 基本的な事項を審議するため、代表者会議を行い、各団体の会長、副会長、専務理事等によって組織されている。
 これまでに、「21世紀を展望した造園」の提言、「新・緑の政策大綱への提言」のまとめや講習会、シンポジウムを開催している。 今年度は10月20日、新潟県長岡市で、「災害につよい街づくり」〜みどりの仲間は行動する〜として、シンポジウムを計画している。                               (3面に詳細)

10月は都市緑化月間
10/28 
日比谷で全国大会を開催

 

 「都市に緑と公園を」全国大会が10月28日(金)午後1時から、東京・日比谷公会堂で開催される。大会では、都市緑化および都市公園保全美化運動功労者、都市公園コンクール、緑の都市賞の授賞式のほか、当協会理事の涌井史郎桐蔭横浜大学教授の「愛・地球博が残した明日へのメッセージ―新しい時代の公園緑地」と題する基調講演や緑の都市賞受賞者、国土交通省から最近の公園緑地行政についての報告が行われる。

【樹林】
新しい街に願いを込めて
福岡市長
第22回全国都市緑化ふくおかフェア実行委員長
山崎 広太郎

 花と緑の祭典全国都市緑化フェア。22回目となる今年は環境共生都市を目指す福岡市で「はじまる、花と緑の幸せ物語」を開催テーマに、9月9日から11月20日までの73日間にわたって開催しております。
 今年3月の地震や空梅雨など、開催にあたって不安材料もございましたが、無事開幕を迎え、全国各地から多くのお客様にご来場いただいておりますことは、ひとえに関係各位のご支援・ご協力のたまものであり、この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
 会場となっておりますアイランドシティは博多湾東部に浮かぶ人工島です。フェアの愛称である「アイランド花どんたく」は無限の魅力を秘めたアイランドシティが花で満ちあふれた美しいまちになり、毎年、日本有数の人出で賑わう「博多どんたく」のように大勢の人が参加するにぎわいのあるフェアとなるようにとの願いを込めています。そして、サブタイトル「風・博多からアジアへ」が示すとおり、これまで歴史と文化を培ってきたアジア大陸からの交流の風を、花と緑を契機として、福岡からアジアに向けて送っていきたいと考えております。
 メインゲートには福岡・博多らしく「飾り山笠」がそびえ、どんたく・山笠などの祭りをイメージする演出で皆様をお迎えいたします。 テーマ館(名称:ぐりんぐりん)は、世界的建築家・伊東豊雄氏の設計によるもので、自由曲面シェル構造という柱が1本もないユニークな建物です。屋上及び壁面には緑化が施され、建物全体が緑で覆われて景観に配慮した、「アイランド花どんたく」にふさわしい建物となっています。
 館内では、数世紀にわたって多くの育種家が夢見て実現し得なかった、世界で初めて青色色素を持った「青いバラ」や国内ではほぼ絶滅状態にある「ハカタユリ」の展示が見逃せません。
 5つのゾーンにわかれた24ヘクタールの会場は1000種150万株の花と緑で彩られ、それぞれ特色ある展示やイベントを行っており、ショッピングやアジア各国の料理も堪能できるなど、お年寄りから子どもまで、1日中楽しめる内容です。
 会期もまだまだ続きますので、ぜひとも足をお運びください。
 皆様のお越しを心よりお待ちしております。 

2面

国土交通省 
平成18年度概算要求

環境・景観・安全などポイント
温暖化対策や環境保全・再生、地域・観光振興推進

 平成18年度概算要求が8月末、各部局から提出された(都市公園関係前号既報)。本号では、国土交通省の道路局、港湾局、河川局関係の造園関連事業を紹介する。

質・量ともに拡充道路局関係

くらしのみちゾーンのイメージ

 

 道路関係予算は総額で、事業費ベース6兆5105億円の対前年度比1・06倍。要求のポイントは、@災害に強い国土づくり(防災・減災)A安全で安心できる暮らしの確保(くらし)B地球環境の保全と美しい景観の創造(環境)Cネットワークの構築による都市と地域の再生(活力)D進め方の改革――の5つ。
 このうち、環境保全と景観創造では、CO2削減アクションプログラムの主要4対策のひとつとして、道路空間の活用・工夫に取り組み、道路緑化や保水性舗装、新エネルギーを導入。道路緑化の質的・量的拡大では、今後、道路空間を最大限活用した道路緑化の質的・量的拡充を実施。街路樹等による緑化面積は約1万8千haと、東京23区の3分の1弱に相当し、有効なCO2吸収源として機能させるほか、公共事業の実施にあわせ事業区域内において積極的に森づくりを進める「森つくろうマップ」や面的な緑化を推進(約230カ所)。沿道環境改善事業は約340ヶ所で実施、2472億円を計上した。
 そのほか、地域住民やNPO等との協働による美しく味わいのある道づくり「この道ニッポン・プロジェクト(仮称)」を推進。都市部や郊外部など、それぞれの特徴に応じ、地域固有の景観、自然、歴史、文化、レクリエーション資源を有効に活用することによって、美しく味わいのある道づくりを目指し、ボランティアによる植栽等の道路景観の保全、オープンカフェ等の道路の多目的利用等に対し、支援を行っていくこととしている。
 災害に強い国土づくりでは、地震、豪雨、津波対策をはじめ、重点密集市街地(全国8千ha)内の防災環境軸の重点整備を実施。「道の駅」の防災拠点化を進めるほか、新規に沿道と一体となった道路空間(沿道空間)の構築を推進。
 安全で安心できる暮らしの確保では、交通事故対策から「あんしん歩行エリアの整備」を全国約520ヶ所で実施(912億円)。快適な生活環境の構築として、バリアフリーや無電柱化、緑化等による景観の向上を図るため、身近な改善を実感できるみちづくり(49地区)を実施(くらしのみちゾーンのイメージ)。歩行空間のバリアフリー化に6427億円を計上した。
 また、人に優しく賑わいのある街なか空間づくりでは、駅前のたまり空間等(約800ヶ所)を整備。
 無電柱化による安全・快適・美しい都市空間の形成では、都市景観や防災性の向上、安全で快適な通路空間の確保、歴史的町並みの保全等を図るため、無電柱化推進計画(平成16〜20)に基づき、事業費2195億円を計上して推進する。
 環境にやさしい自転車の利用では、エコサイクルシティの取り組みを全国に普及するほか、地域観光振興とあわせて、サイクリングロード網やサイクルツアーを推進する。
 そのほか、ネットワーク化等による活力では、「この道ニッポン・プロジェクト」や無電柱化、サイクルツアーなどの連携により、地域再生、観光立国推進による地域や経済の活性化を図り、市民やNPOと連携し、協働を図っていく。
川沿いに徹底的に
植樹を実施
河川局関係
植樹された河川のイメージ(奈良県大和高田市・高田川の事例)

  河川関係予算は総額で、事業費ベース1兆7743億円の対前年度比1・08倍。「人命や生活に深刻なダメージを与える被害の緊急解消」など5つの基本方針のもと、事業を推進する。
 被害の解消においては、砂防えん堤などの土砂災害対策をはじめ、津波避難地・避難路等の総合整備の緊急実施で、都市公園等の関係事業を緊急に実施し、津波ハザードマップ作成とあわせて、概ね5年間で避難困難地を解消する。
 そのほか、河川関係事業では、「かわまちづくりの推進」として、人々が親しみ、誇れる都市に再生するため、川や水辺の持つ、景観形成、身近な自然、地域の個性・魅力の発揮、人々が集い楽しむ空間などの多様な機能を発揮させるため、河川空間のハード、ソフトにわたる構造改革を展開。@「川の森」づくりA都市の川を活用した賑わいの創出B清澄な水が豊かに流れる川の復活C地域の歴史・文化の薫る川づくりD全国的な地域ぐるみの活動の醸成――を推進。
 「川の森」では、都市の水と緑のネットワークを構築するため、川沿いに植樹できる場所については、徹底的に植樹を実施することとし、都市においては、木を植えるための植樹に関する基準類を新たに整備。自治体と河川管理者が全川にわたり、植樹の可能性のチェックを行い、植樹計画を策定して、川の森づくりを計画的・戦略的に推進する。
 「エコロジカルネットワークの再生」では、河川と流域の水路、池、沼、田んぼ等の水域の連続性を確保し、水域のエコロジカルネットワークを構築することにより、河川と流域との間を行き来して生活する魚類等の水生生物の生息・生育環境を回復するとともに、地域の生態系を再生。
 計画策定や事業実施の各段階において、必要に応じ専門家を派遣し、再生地区の取り組みを支援する。そのほか、新たな行政課題に対する調査検討として、都市部における洪水はん濫流の挙動解析や河川における特定外来生物等対応技術を検討。はん濫流を減勢し、拡散を制御するための都市施設の配置による防災対策の考え方を整理し、水害に強い街づくりガイドラインを作成。
 外来生物対策では、河川における効果的な外来生物の防除ならびに在来種等による緑化に向けた具体的な技術や手法を検討し、河川における外来植物の取り扱いに関する指針を作成することにより、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」の円滑な施行に資するとともに、河川法の目的である河川環境の整備と保全をより一層推進する。

グリーン化を推進
港湾局関係
自然との調和に配慮した石積の突堤(高知県・手結港海岸)
 港湾関係予算は総額で、事業費ベース6638億円の対前年度比0・969倍。要求の5つのポイントのうち、港湾のグリーン化(環境)、地域の再生(暮らし)において、環境や景観の保全・創出を進める。
 特に、港湾のグリーン化では、「海辺の環境の保全・創造」として、事業費ベース13億円(対前年比1・13倍)を計上。「新・生物多様性国家戦略」(平成14年3月)、「自然再生推進法」(平成15年1月)などを踏まえ、港湾空間においても水環境を改善するとともに、劣化・喪失した自然環境の再生・創出を推進し、失われた湿地や干潟のうち、回復可能な湿地や干潟の中で再生したものの割合を約2割(平成16年度)から約3割(平成19年度)に引き上げる。
 地域の再生では、観光振興等を通じた地域活性化に資する海岸の保全・創造として事業費ベース27億円(対前年比0・93倍)を計上。みなと観光交流促進プロジェクトを推進、「都市と観光地の施策との連携」の観点から、地域と一体となってソフトとハードの整備を進め、イベントの開催や周辺観光地との連携、クルーズの誘致などを行う。
 そのほか、施策・事業の総合化では、東京湾臨海部基幹的広域防災拠点の整備を都市・地方整備局、内閣府とともに実施。東京湾臨海部において、東京港有明の丘地区(国営公園事業)と連携し、川崎港東扇島地区に基幹的広域防災拠点を整備する。

3面

 

シンポジウム 
「災害につよい街づくり」
造園・環境緑化産業振興会10月20日 
新潟県長岡市で開催

  当協会など造園関連5団体で構成する「造園・環境緑化産業振興会」は10月20日、13時から17時30分まで、新潟県長岡市の長岡商工会議所2階大ホールで、シンポジウム「災害につよい街づくり」〜みどりの仲間は行動する〜を実施。協会員からの多数の参加が期待されている。 シンポジウムは、全国都市公園整備促進協議会の共催、国土交通省北陸地方整備局、新潟県、長岡市の後援、関連団体・マスコミの協賛で開催され、参加費は無料、造園CPD制度の認定プログラムになっている。

 昨年は新潟県中越地震により多くの方々が被災され、今年は未曾有の大災害となった阪神・淡路大震災から10年であり、災害の傷跡が残る長岡市を会場に、防災と災害復旧とに大きな役割を果たしている緑や緑地の創出等にかかわる私たちが防災のために何をなしうるか、何をなすべきか考える。

 当日は、主題講演「災害につよい街づくり」中瀬勲兵庫県人と自然の博物館館長・6日本造園学会会長、報告「中越地震の経過と復旧への課題」平井邦彦長岡造形大学教授・中越震災みどり復興アクションプログラム委員会顧問――を実施。

 パネルディスカッションは、大塚守康6ランドスケープコンサルタンツ協会会長を司会に、パネリスト6氏(中瀬勲氏、平井邦彦氏、山村尚志氏、鈴木重壱氏、樋口栄治氏、秋山寛氏)が参加を予定している。

 問い合わせは、同振興会事務局(当協会内)☎03・3263・3039

道路公団が民営化

10月1日

6社1機構でスタート

 


 

 道路関係4公団は10月1日、株式会社として新たなスタートを切った。道路公団の民営化は、国の構造改革を背景に、より合理的・効率的な事業運営を行うためのもの。各社は、公団から引き継いだ路線の建設・管理を進め、同じく10月1日に設立された独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構が、道路資産の保有、債務償還を実施していく。

 新会社の概要は以下の通り(会長、社長、住所、電話番号)。 ▼東日本高速道路梶#ェ木重二郎会長、井上啓一社長、東京都千代田区霞ヶ関3の3の2 ☎03・3506・0111

▼中日本高速道路梶°゚藤剛会長、高橋文雄社長、愛知県名古屋市中区錦2の18の19 ☎052・222・1620

▼西日本高速道路梶$ホ田孝会長、奥田楯彦社長、大阪府大阪市北区堂島1の6の20 ☎03・3502・7311

▼首都高速道路梶£キ谷川康司会長、橋本鋼太郎社長、東京都千代田区霞ヶ関1の4の1☎03・3502・7311

▼阪神高速道路梶%c中宰会長、木下博夫社長、大阪府大阪市久太郎町4の1の3 ☎06・6252・8121

▼本州四国連絡橋高速道路梶*x切民喜社長、兵庫県神戸市中央区小野柄通4の1の22 ☎078・291・1000

造園基幹技能者
認定講習会
開催日程決まる
各開催地の会場と日程、定員

 今年度の造園基幹技能者認定研修会は別表の日程で行われる。

 詳しくは申し込み要領または当協会ホームページをご覧いただきたい。

 なお、今年度の運営委員会にて資格名称の変更が決定され「造園工事基幹技能者」から「造園基幹技能者」と“工事”を抜くことになった。工事に限らず、幅広い造園の領域を反映するためである。また、研修日程を3日間から2日間に短縮した。講義のトータル時間数15時間には変更ない。

基幹技能者
ロゴマーク決定

基幹技能者ポスター

 基幹技能者資格制度を運営する団体が連携して、基幹技能者資格の周知を図り、建設現場への有資格者の一層の活用と資格取得者の拡大を図るため、一般公募により統一のロゴマークを決定した。

 このロゴマークを使用したポスターやパンフレットを作成し、公共団体やゼネコンなどの発注機関に配布している。

人事異動 
国土交通省関係
(10月1日付)

▼都市・地域整備局都市計画課景観室長=東潔(都市・地域整備局総務課都市高速道路公団監理室長)

▼都市・地域整備局都市計画課景観室課長補佐=舟久保敏(四国地方整備局建政部都市・住宅整備課長)

▼四国地方整備局建政部都市・住宅整備課長=鈴木武彦(四国地方整備局国営讃岐まんのう公園事務所調査設計課長)

▼中国地方整備局中国幹線道路調査事務所長=村尾好昭(中国地方整備局国営備北丘陵公園事務所長)

▼中国地方整備局国営備北丘陵公園事務所長=若槻幹穂(中国地方整備局企画部防災課長)

エラズリー・フラワーショーと
ガーデニングビジネス調査
視察研修参加者募集

 

 当協会は、ガーデニングやグリーンビジネスに関する技術や知識を広げ、深めるため、「エラズリー・フラワーショーとガーデニングビジネス調査」視察研修を企画。視察期間は、11月12日から18日までの7日間。ニュージランドのクライストチャーチ・オークランドを訪れる。貴重なこの機会に、お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。

 今回の視察研修は、大阪花の博覧会を契機にガーデニングが日常生活に定着し、大きなマーケットを形成していることから、ガーデニングショーをビジネスとして成功させている南半球最大級のエラズリー・フラワーショーをコンテスト審査員経験者の詳細な解説付きで視察。

 日本でも広がりをみせているオープンガーデンの視察も組み入れ、ガーデニングやグリーンビジネスに関する質疑の時間も設定。 そのほか、40年の歴史と4・5haもの面積を持つエアーリーズガーデンや一般の植物園とは異なり、各国の特徴あるガーデンや生産のためのガーデンまで5つのテーマごとに「庭園が語りかける物語」として整備されたハミルトンガーデン(58ha)などを訪ね、ガーデニングを国の文化とし、学ぶべきものが多い同国のガーデン文化に触れる。

 視察費用は34万5千円(2名1室)。問い合わせは、当協会事務局まで。

【緑滴】
住宅取得奮闘記
内山緑地建設
                      村山和義

 

 賃貸住宅生活が長く、永住する住まいが欲しくなっていました。そんな時、妻の母から、相続の土地を譲り受け、そこに住宅を建てないかとの話があり、将来を考え、建てることにした。

 農地を宅地に変える手続きは、申請書類が多くて大変でしたが、弟夫婦の協力もあり、自力で手続きを完了した。

 それまで暖めていた夢の住宅プランを具現化すべく、住宅展示場を見て回る日々が続いた。私は、その中から高気密、高断熱の木造パネル工法住宅を選んだ。何故ならこれまでコンクリート住宅の生活が長く、冬場の結露では随分悩まされた。また、在来の木造住宅での冬場の隙間風や断熱の不良からくる夏冬の暑さ寒さの不快は避けたかった。

 プラン作りでは、4LDKとし、3寝室と仏間兼応接の和室を設けた。LDKでは、畳コーナーを設け、団欒は畳でできるようにした。住宅の意匠では階段室の明かり取り窓は、古道具屋で見つけたステンドガラスを取り付け、食卓の照明も骨董ステンドグラスのランプシェードとした。また、台所流しの上の吊り戸棚は置かず、3連のペンダント照明とした。カーテンは親戚のインテリア屋に誂えて貰った。 庭づくりをはじめる前に、住宅用地に傾斜があり、基礎が一部むき出しになっていたので盛土が必要であった。土の購入には親類の協力で手に入れたが、その整地には人力では限界があり、重機を持つ弟の協力を得た。

 玄関ホール奥に坪庭を設け、化粧植木鉢を置き、花木、草花を植えることにした。坪庭の床は安価な大理石を探し求めて、空練りモルタル張とした。目隠し壁はアウトレットのレンガ積とし、自分で夏休みを利用して、積み上げを行い、サイズを調整した御影石板の花台も組み込んだ。

 門から玄関に至るアプローチは自称造園屋の私のデザインで原則自主施工をすることにした。レンガ積と再利用の石柱の門柱をデザインした門回りは親戚の応援を得て施工した。舗装はアウトレットで入手した米国産板石の乱張りとした。表札はオニキス石板に名前を彫刻した。庭の植栽はこれから自分の好きな木々で構成し、時間を掛けてゆっくり作ろうと思っている。こうしてローコストの家、庭づくりを実践した。

 昔、庭づくりは「周囲にある素材を如何に有効に組み合わせ、用を満たし、快適な空間を作るかの技術だ」と聞いたことがある。その物の本質を生かし、調和、バランスを考え、安価で心安らぐ空間づくりこそ、造園の醍醐味ではないだろうか。

 私は住まいづくりで、地縁、血縁、知人等多くの人々の協力を得て、夢の実現ができたことを感謝したい。また、これまでの造園技術を応用したこれらの経験をこれからの実務に生かしていきたいと考えている。

4面

【総・支部だより】
造園CPD制度の推進

祈念しての講習会開く

北海道総支部

講習会のもよう

 当協会北海道総支部は9月14日(水)、「ホテル ポールスター札幌」において、《平成17年度「造園CPD・指定管理者制度」講習会》を開催、約70名が参加した。
 この講習会は、造園分野の技術者の人たちが現状に甘んじることなく自己の技術・技能の向上や新たな知識の習得努力を継続的に行い、技術者としての社会的責任と使命の必要性を、個々人の技術者はもちろんのこと業界全体としても認識を深め、地域住民が求める環境整備などを適確に進めていく一助にすることを目的として開催したものである。
 開会にあたり主催者を代表して四宮禹雄総支部長が、日本経済の景気の回復がなかなか厳しい中、造園業界を取り巻く状況もその厳しさは増しているが、このような厳しい時こそ、造園技術への信頼とそれに従事する技術者の役割と責任をしっかりと認識・向上させて社会的信頼を得ていくことが大切なことであると、挨拶を行った。
 演題は、「造園CPD制度の現状」として本部の野村技術調査部長に、「横浜市における指定管理者制度の導入」として横浜市環境創造局の吉田環境施設部長に、それぞれご自分の体験を含めての貴重なお話しを頂戴した。
 まず、野村技術調査部長からは、造園CPD制度の「背景と目的」、「メリット」及び「実施の流れ」など造園CPD制度の全般にわたった説明がなされ、造園CPD制度は技術者の能力開発を支援し、努力結果を客観的に評価されるものと力説した。
 次に、吉田環境施設部長からは、横浜市における指定管理者制度の導入の考え方や具体的な募集の形態・方法などの説明がなされた。
 この中で吉田部長は、初回公募の経験を踏まえた問題と改善策などについて解説。公募側として、時間的な余裕を取ること、公園管理の情報提供を行うことが必要で、公募・応募双方とも、提案の内容と予算面のリンク、具体性、実効性を重視するため事業計画レベルの確認が必要――と述べ、その後、改善を図った公募を行っているとし、より具体的な内容などを、「実は〜」というウィット的なことも交え、そのポイントを力強く披露されていた。
 演題終了後は、出席者からの質問を受け、内容の理解をさらに深めた。
 最後に、早坂支部長から、本日拝聴した話の内容をこれからの協会活動の大きな糧として、造園業界の将来展望を含めて改めて認識を深め、また意思を強く持って頑張っていきたい旨の閉会挨拶をもって盛会のうちに終了した。    (北海道総支部・事務局)

「お〜い、ニッポン」とことんプロジェクト

賢治に捧げるイーハトーブ

大花壇の造成

岩手県支部

花壇づくりの作業のようす

作業開始風景

 

 さる、7月3日、「お〜い、ニッポン岩手県」の放送が行われました。
 その中で、「とことんプロジェクト」の部門で、賢治に捧げるイーハトーブ大花壇をつくることとなりました。
 ご存知のとおり、宮沢賢治は本県の出身であります。しかも、賢治は、自然をこよなく愛し、自分で花壇の設計をしております。その中でも、「南斜花壇」は有名ですが、賢治のノートには、これ以外にもたくさんの花壇の設計図が記載されていました。
 今回の花壇の設計は、賢治が教師をしておりました岩手県立花巻農業高等学校の生徒が担当しました。また、苗造りから植え付けまでは、一般の方々のボランテイアで実施することとなり、わが支部(緑の相談室)は、花壇の造成と植栽指導を担当しました。
 なにせ、朝10時から夕方の5時までに花の苗5万鉢を植栽することとなり、我が緑の相談室の会員のみならず、岩手県造園組合の皆様にも協力を得て、一般のボランテイア約300人と花巻農業高校の生徒40人に対し植栽指導を行い、無事、終了時間までに「大花壇」を完成させました。
 その後、8月18日には、「賢治に捧げるイーハトーブ大花壇」の草取りを「緑の相談室」の指導で、ボランテイア約100人が集合して行われました。
 現在、この花壇の管理をいかにするか検討しているところであります。参加したボランテイアの皆さんからは、継続して花壇を維持しようと要望がありますが、苗の確保、苗の運搬等課題が山積みしております。
 いずれ岩手県支部としても、この花壇を将来盛岡市のシンボルとして位置付けるため、全面的に支援していきたいと考えております。                        (岩手県支部・事務局)

来場者7万人で盛況
新潟県都市緑花フェア開催
          新潟県支部

 春の恒例行事である新潟県都市緑花フェアについてご紹介いたします。
 新潟県都市緑花フェアは、県民の緑化意識の高揚、都市緑化知識の普及・啓発、緑豊かな潤いのあるまちづくり推進、併せて平成10年に開催された全国都市緑化にいがたフェアの成果を継承し、未来へ引き継ぐことを趣旨として、新潟県主催(当初は当支部主催であったが、その後新潟県の要請で、現行の新潟県主催、7新潟県都市緑花センターと当支部の協賛となっている)で、新潟県スポーツ公園(県立鳥屋野潟公園内)カナール周辺において、毎年開催しております。
 また、数年前から新潟市南商工振興会主催のNIIGATAスルリングフェスティバルと同時開催とするなど、来場増の努力をしているところです。
 本年度は4月23日(土)、24日(日)の両日、「広げよう緑と花のまちづくり」をテーマに都市緑花功労者知事表彰、記念植樹などの式典と多くのイベントを実施いたしました。
 そこで、当支部の全会員の協力のもとで実施したイベントを記してみましょう。
 「公園緑地施工写真パネル展示」…会員による公園緑地の施工例を写真パネルにして展示。公園緑地に対する来場者の理解が深まること間違いなし?
 「ハーブティサービス」…ハーブティの無料試飲コーナー。ほっと一息やさしい香りに誘われて一休み!
 「花あそび」…生花による花冠づくりの体験コーナー。有料にもかかわらず、子どもから大人まで女性軍に人気!
 「花市場・緑花相談」…緑花関連業者の協力による草花、樹木、押し花などの展示即売と、緑花に関する相談受付。6店舗が愛嬌と価格で勝負?
 「フリーマーケット」…出店申し込み殺到により抽選で100店舗に制限。賑わい的中大盛況、はたして掘り出し物は?
 「民謡おどり・コンサート」…民謡団体等によるおどりとコンサートをカナール水上ステージで。水辺を彩る春の華となり得たか?
 両日ともに天候にも恵まれ、来場者7万余名という盛況のうちに終了することができ、天候と会員の協力に感謝しております。 最後に、都市緑化の推進がいっそう市民に理解されるとともに、このフェアが益々多数の市民に親しまれ、発展することを祈っています。                      (新潟県支部・事務局)

事務局の動き

 

【9月】
 5(月)・ 第8回財政・運営検討特別委員会専門部会
 7(水)・ 「広報日造協」編集会議
         ・ 新潟県支部指定管理者制度講習会(講師派遣)
 9(木)・ 第22回全国都市緑化ふくおかフェア「アイランド花どんたく」開会式
14(水)・ 第9回財政・運営検討特別委員会専門部会
          ・ 造園・環境緑化産業振興会代表者会議
16(金)・ 平成17年度全国都市緑化祭
          ・ 国営昭和記念公園みどりの文化ゾーン開園説明会
22(木)・ 総務委員会
22(木)・ 第10回財政・運営検討特別委員会専門部会
26(月)・ 第3回街路樹剪定テキスト編集委員会
          ・ 「都市に緑と公園を」全国大会打ち合わせ
27(火)・ 第11回財政・運営検討特別委員会専門部会


【10月】
  3(月)・ 建設業退職金共済制度加入促進等連絡会議
  4(火)・ 「広報日造協」編集会議
  5(水)・ 都市緑化基金理事会
  7(金)・ 都市緑化月間街頭キャンペーン(数寄屋橋公園)
12(水)・ 公園緑地管理財団理事・評議員会(国営みちのく杜の湖畔公園)
14(金)・ 第1回造園施工管理技術検定委員会
          ・ 福井県造園協会創立30周年記念式典
18(火)・第12回財政・運営検討特別委員会専門部会
20(木)・ 造園・環境緑化産業振興会シンポジウム(新潟県長岡市)
24(月)・ 第13回財政・運営検討特別委員会専門部会
          ・ 都市環境緑化推進研究会