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広報 日造協 2006年3月10日 第384号 |
第32回全国造園デザインコンクール 各賞授与の後、懇談会開く
春の都市緑化月間
第23回全国都市緑化おおさかフェア実行委員会事務局 事務局長 長田 昇 |
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第32回全国造園デザインコンクール
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【総・支部だより】
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【総・支部だより】
西武造園㈱ 設計技術部 大嶋 聡 |
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第32回全国造園デザインコンクール
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当協会主催の第32回全国造園デザインコンクール表彰式が2月6日、東京・千代田区麹町の弘済会館で行われた。今回から新たに国土交通大臣賞が設けられ、明治大学の山本多恵さんが受賞。最も優れた指導力を発揮した高校に贈られる文部科学大臣奨励賞を長野県須坂園芸高等学校が受賞したほか、(社)日本造園建設業協会長賞を長野県須坂園芸高等学校の福澤篤史さん、(社)ランドスケープコンサルタンツ協会長賞を兵庫県立淡路景観園芸学校の大西郁さん、全国高等学校造園教育研究協議会長賞を群馬県立勢多農林高等学校の石井祐子さん、神奈川県立中央農業高等学校の島田冴さんが受賞した。今回は、新設した公共的空間部門に22点の応募があったほか、住宅庭園、街区公園、実習作品(高校生のみ)の4部門に対して、応募対象ごとの一般2、大学110、高校299の3部門411作品が寄せられ、大臣、各会長賞を含む入選19点、佳作10点、奨学賞25点が選ばれた。 |
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各賞授与の後、懇談会開く
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全国デザインコンクールの懇談会では、忌憚のない意見が交わされ、西川室長が高校生の作品は総じてレベルが高く、大学生の作品はばらつきがあるといえる。山本さんの作品はデザイン力が高いが、さらに施工性も考えられるとなお素晴らしいとエールを贈った。 そのほか、水を使ったものが多くあるが管理は大変。その辺を踏まえた設計も大切。高校の部で先生の影響は大きく図面にあわられる。スケール感が重要。造園は管理を含めた4次元の世界。実施設計とは異なるがそれを踏まえた作品に期待――など、審査委員各氏からさまざまな意見が述べられた。 また、受賞者の須坂高校の西澤先生は、実習を中心に頑張っている生徒の作品が高く評価されており、図面に現れてくるものなのだと実感したと語った。 コンクールに当初から参加している小板橋二三男全国高等学校造園教育研究会監事は、「当時の日造協・成家銀次郎 会長にお願いし、スタートしたコンクールで、32回を数えることとなり感慨深い。住宅庭園で敷地の中で自由に建物を配置するなど、これまで提案型での募集も考えてきたが、デザイン力の面から審査するには同一条件が望ましく、そうした形での募集となっており、今回の住宅をよく見ると、2世帯住宅であることがわかる。周辺環境など、デザイン以前の構想力も大切。また、夢がないといけない。説明文もあるが、絵の持つ力は大きく、夢を伝えられる表現力をつけて欲しい」との旨を語った。 今回から表彰式に参加した(社)日本造園学会からは、島田正文常務理事が「学会は昨年、造園に関する″研究″だけだった定款に″技術″を加え、実務などより開かれた学会への対応を進めている。高校に対する学会の取り組みも遅ればせながら進めており、コンクール等を機に、継続教育の造園CPD、RLAなどの制度とも連携した造園全体の取り組みとしていきたい」と述べた。 |
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春の都市緑化月間 |
春季における都市緑化推進運動が4月1日から6月30日までの3カ月間にわたって全国各地で展開される。運動は、4月29日のみどりの日を中心に行われ、緑の愛護の集いや都市緑化基金等への募金活動が行われる。 |
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【樹林】
第23回全国都市緑化おおさかフェア |
大阪市では、平成2年(1990年)鶴見緑地において「自然と人間との共生」をテーマとした国際花と緑の博覧会が開催されました。その後、花の万博の理念を継承する施策として、「まちの緑化(緑化事業)」と「ひとの緑化(緑化のための人材育成)」を積極的に進めてきたことにより、公共空間や民有地の緑化が着実に進んでいるほか、緑化リーダーやグリーンコーディネーターといった人材も市民の中から着実に育ってきています。しかしながら、経済のグローバル化や地方分権へと向かう大きな潮流と、市民の環境への意識が高まる中で、都市緑化にも変革が求められる大きな時期を迎えています。 |
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当協会主催、(社)ランドスケープコンサルタンツ協会並びに全国高等学校造園教育研究協議会共催、文部科学省、国土交通省、全国農業高等学校長協会、6日本造園学会後援の平成17年度第32回全国造園デザインコンクールの審査結果が決定した。コンクールは造園の設計及び製図技術の向上と奨励のために実施され、今回から新たに「公共的空間」部門を創設。応募資格は、一般の部、大学生の部、高校生の部の3部とし、課題はA住宅庭園、B街区公園、C公共的空間、D実習作品の4部門。 今回の応募総数は、411点、このうち入選19点、佳作10点、奨学賞25点の計54点が入賞。詳細は日造協ホームページへの掲載を予定している。 |
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奈良県の梅の名所は奈良県北部の月ヶ瀬梅林(奈良市月ヶ瀬)、中部の広橋梅林(下市町)、賀名生梅林(五条市)などがあります。梅の原生地は中国で、いつ頃日本に入ったのかは分かりません。魏志倭人伝に梅を意味した文字があると言う説もありますが、それも定かではありません。万葉集には4500首の歌のうち160種類の植物が詠まれていますが、最も多いのが萩で141首、次いで梅で118首詠まれています。このことから万葉の時代には既に梅が栽培されていたことがわかりますが、ただ梅の観賞は貴族など一部の人に限られ、特に花の形、色、香りなどが好まれたようです。梅は温暖な気候を好み、寒冷地では育ちません。中国の国花は牡丹と梅ですが、北京では梅は育たないそうです。梅は野梅系、紅梅系、豊後系に分類されますが、豊後系の杏(あんず)性が寒さに比較的強く、日本では東北地方から北に多く見られます。さて盆梅といえば関西では滋賀県長浜市の盆梅が有名です。奈良県では県北部にある大和郡山市で盆梅が盛んです。これらの盆梅は市内の多数の造園家が丹念に栽培管理しています。大和郡山市はもと柳沢氏15万石の城下町で近世以来金魚の養殖でも有名です。また柳沢尭山公が赤膚焼を興し、特に茶器によって全国に知られ、(小堀)遠州七釜の一つに入っています。大和郡山市では毎年大和郡山城の追手門、追手向櫓、多聞櫓で盆梅展を開催し100~120鉢が展示され、多くの観光客が盆梅の観賞に来場されます。盆梅は主に野梅系、紅梅系の銘品種が展示されます。なお、これら展示会場になる建築物は盆梅展の期間のみ公開され普段は非公開です。今年の盆梅展示会は2月10日~3月12日まで開催。場所は近鉄橿原線大和郡山駅のすぐ近くで、駐車場もあります。今後機会がございましたら皆様の是非の御来場をお待ちしております。 (奈良県支部 事務局長・石岡 喜代麿) |
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四国の風物詩の一つに「四国八十八カ所」をめぐる「お遍路さん」があることは、よく知られています。厳冬に震え上がった今冬の日本列島の春は、「チリーン」という優しい音を響かせるお遍路さんの姿から届けられます。 |
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千葉県支部における平成17年度街路樹剪定士研修会・認定試験が1月24日から26日の3日間にわたり開催されました。 |
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【緑滴】 |
指定管理者制度の導入、数多くのNPO等の活発な活動、景観緑三法の制定、外来生物法の施行、あるいは公共工事の総合評価方式の導入など、今まさに公園・緑行政は大きな転機を迎えているといえる。そしてここ数年の災害の教訓よりオープンスペースや防災公園の重要性も国民の皆が実感していることであろう。我々造園界への期待とその責務は益々大きくなっている今日である。 |