1面 |
平成16年度 通常総会開く
事業計画など8議案承認
総会のもよう 
新3役(左が成家次男会長)
|
当協会の平成16年度通常総会は6月22日、東京・赤坂プリンスホテルで開催した。総会では平成16年度事業計画、役員の選任など8議案を審議、承認。役員選任では、会長に成家次男氏を再任した。
総会では冒頭、成家会長のあいさつ(別掲)の後、来賓から松田一郎国土交通省都市・地域整備局官房審議官が「現在、浜名湖花博が開催中で好評を得ているが、ドイツ・ロストックの園芸博でも、出展した日本庭園が金賞を受賞するなど、日本の造園技術は国内のみならず海外でも高い評価を受けている。景観緑三法が可決され、今後ますます造園の技術を要する環境整備が国の重要な施策となっていく。一層のご尽力をいただきたい」と祝辞を述べた。
次いで、協会表彰(詳細2面)を実施、受賞者の栄誉をたたえた。
通常総会議事は、①平成15年度会務報告について②平成15年度決算報告について③平成16年度事業計画(案)について④平成16年度収支予算(案)について⑤沖縄総支部の設置について⑥臨時会費徴収規程(案)の制定について⑦総会議決事項の委任について⑧役員の選任について――の8議案を審議、満場一致で承認された。
平成16年度事業では、①造園と緑化(緑花)の重要性を広く訴え、公益性の高い協会活動を行っていくことなど、5つの基本方針を掲げ、積極果敢に推進していく(詳細2面)。
また、役員改選では、会長に成家次男氏を再任。副会長兼専務理事に山田勝巳氏。副会長に佐藤四郎氏、藤巻司郎氏が就任した。 |
平成16年度事業計画
基本方針
|
①造園と緑化(緑花)の重要性を広く国民各層に訴え理解と支持が得られるよう、常に市民生活と連携、協調した行動をとり、公益性の高い協会活動を目指す。
②新たな時代の要請を踏まえて、新分野の業務開拓に積極的に取り組む。
③会員企業の経営の合理化の促進を図るとともに、技術・技能の高度化を図り、技術提案型企業へと転換を図るための戦略開発を推進する。
④技術・技能の向上のための研修・訓練を充実する。
⑤地方の時代に対応した協会業務の実施並びに公益性をより重視した協会活動の促進を図るため、財政基盤の確立に努めるとともに執行体制の改革を推進する。 |
事務局人事
|
平成16年度通常総会をもって、専務理事の高平三朗氏が退任。新たに常務理事兼事務局長として、小林脩氏が就任した。
小林氏は、昭和35年4月建設省採用。61年5月九州地方建設局道路部路政課長、63年6月建設大学校計画管理部都市計画科長、平成元年10月都市局街路課長補佐、3年同公園緑地課長補佐、5年7月同都市総務課建設専門官、7年4月中国地方建設局用地部長、9年4月退職。同(財)都市緑化技術開発機構総務部長、13年10月同事務局長兼総務部長――を経て、6月22日付で就任した。 |
平成16、17年度役員名簿
|
会 長 成家 次男 ㈱富士植木代表取締役社長
副会長 佐藤 四郎 ㈱日比谷アメニス代表取締役社長
〃 藤巻 司郎
藤造園建設㈱代表取締役
〃
山田 勝巳 (社)日本造園建設業協会
常務理事 小林 脩 (社)日本造園建設業協会
理 事 五十嵐 誠 (財)都市緑化技術開発機構専務理事
〃 市川五十男 西武造園㈱取締役社長
〃
井上 剛宏 ㈱植芳造園代表取締役
〃
大泉 紀男 ㈱片平エンジニアリング顧問
〃
大坪 貞保 山林弘済会高知支社長
〃 甲斐 一政
中日新聞客員
〃 角地 □久
(財)建設業振興基金専務理事
〃 岸
省三 ㈱岸グリーンサービス代表取締役
〃
北山 武征 (財)公園緑地管理財団副理事長
〃
鬼頭 愼一 ㈱双葉造園代表取締役
〃
城處 求行 (財)道路保全技術センター専務理事
〃 木下 文二
木下緑化建設㈱代表取締役社長
〃 木村 郁男
相武造園土木㈱代表取締役
〃 近藤 公夫
奈良女子大学名誉教授
〃
櫻井 正昭 (財)自然公園財団専務理事
〃 佐々木吉和
むつみ造園土木㈱代表取締役
〃 四宮 禹雄
㈱四宮造園代表取締役
〃 杉尾 邦江
㈱プレック研究所代表取締役副社長
〃
杉本 正美 神戸芸術工科大学教授
〃 砂川 孝志
(財)リバーフロント整備センター専務理事
〃 高橋 一輔
アゴラ造園㈱代表取締役
〃 高村 芳樹
高村造園土木㈱代表取締役
〃 西岸 芳雄
(財)日本花普及センター専務理事
〃 荷川 取健
㈱琉商造園土木代表取締役
〃 樋口 敬記
内山緑地建設㈱代表取締役社長
〃 平田 匡宏
天然ガス自動車北海道㈱代表取締役
〃 福島 偉人
㈱有斐園代表取締役
〃 蓑茂寿太郎 東京農業大学教授
〃
宮本 泰雄 ㈱対馬造園店代表取締役会長
〃 山本 一成
北陸3県緑化推進連絡協議会会長
〃 吉村 元男
鳥取環境大学環境情報学部教授
〃 涌井 史郎
桐蔭横浜大学教授
〃 和田 新也
箱根植木㈱代表取締役社長
監 事 梅原 二郎 尊農社緑地㈱代表取締役
〃 国分 安男
日本造園建設業厚生年金基金顧問
〃 藤原 恒男
埼玉グリーンサービス㈱代表取締役 |
社会資本を形成する造園技術
(社)日本造園建設業協会
会長 成家 次男
|
この4月から浜松市で国際園芸家協会、通称AIPHが承認する『しずおか国際園芸博覧会「パシフィックフローラ2004」』が開催されておりますが、当協会はこの国際園芸家協会へ日本を代表して加盟するなど、名実ともに我が国を代表する造園建設業の団体に成長するに至りました。
これも偏に関係ご当局のご指導と諸先輩のご努力、並びに会員各位のご協力の賜と感謝申し上げます。
役員一同その責務の重大さを深く肝に銘じて事に処すべく、懸命の努力を重ねている次第でございます。
さて、このたび、景観緑三法が成立し美しい国づくりや地域の再生を目指して地域の特色を活かした緑豊かで美しい景観の整備保全が一層推進されることになりました。
大震火災時における避難地となる防災公園、地球環境問題やヒートアイランド問題等への対策に有効な公園緑地の整備とあわせ屋上緑化、壁面緑化など民有地の緑化を一体的に推進するための創意、工夫が可能になりました。
しかしながら、景観緑三法の成立による新たな施策が有効かつ強力に促進されるためには、国、地方による施策の推進と関連事業の一体的な実施が必要であり、これに対する国の財政的支援が不可欠であります。
都市公園等整備事業の補助金改革は、単純な廃止、縮減ではなく統合補助金化の推進等地方の自主性・裁量性を高めることを基本として行われることを切に願うものであります。
当協会といたしましても、平成9年に日造協のビジョンを策定し、重点課題として技術力・技能力の向上を掲げ、時代の要請に応じた業務活動の展開を図るため、都市公園の整備に関わる技術・技能に限らず、自然公園・河川・道路・港湾空港等多面的な国土空間における、社会資本形成の技術としての造園技術・技能を指向しているところであります。
最近の建設産業界を取り巻く状況は誠に厳しいものがありますが、私共も適正な競争社会の実現に努力しながら、造園建設業の健全なる発展を目指し業務領域の拡大を図りつつ、山積する諸問題に前向きに取り組んでいく所存でございます。
会員の皆様のご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げますとともに、ご健勝をお祈りしてご挨拶といたします。
平成16年度通常総会式辞より |
港湾工事の緑地など
環境整備に要望行う
造園の技術と経験を
社会資本に生かす
|
当協会は、直轄工事における港湾工事の緑地などの環境整備事業に関する要望書をまとめ、国土交通省港湾局関係部署に要望した。
要望は6月2日、成家会長をはじめ協会幹部が国土交通省港湾局・鬼頭平三局長、中尾成邦・同官房技術参事官、須野原豊・同海岸
・防災課長、牛嶋龍一郎・同環境整備計画室長宛てに行った。
要望では、造園建設業に携わる者は、多年にわたる公園緑地の整備をはじめ、造園、修景に関する経験と、これまでに蓄積した技術をもっている。
また、造園工事業は平成6年12月28日の建設業法施行令の一部を改正する政令の公布により、指定建設業となり、施工技術の総合性、普及状況などに対応した高度な技術力を必要とする指定建設業に指定されたことは社会的にもその重要性が認められたことであり、その要請に応える技術と経営の近代化に努めている。
これらを踏まえて当協会では、港湾工事における緑地などの環境整備は、造園を専門とする工事業者に直接発注し、よりよい生活環境の整備を進めていただくよう、要望した。 |
2面 |
平成16年度事業計画
活動内容
|
1. 造園と緑化(緑花)の重要性を広く国民各層に訴え理解と支持が得られるよう、常に市民生活と連携、協調した行動をとり、公益性の高い協会活動を目指す
造園工事業者としての発展のためには、社会的必然性と、造園工事業者として地球環境への関心を持ちつつ、身近な社会が要求していることを把握し、社会の利益を求めて共生していくことを目指すことが重要である。造園工事業者の真の内容を、社会一般に広めて理解を得ることにより、その存在を確たるものとしなければならない。このため、都市や地域における「みどりの再生」、「みどり空間」の重要性とその理解を深めるため以下の活動を推進する。
(1) 市民への広報を充実し、市民と協働の事業活動を推進する。
公益法人としての役割を自覚し、エンドユーザーである市民へのサービスを充実すると共に、市民参加の活動を盛んにする。このために総支部・支部は的確に地域社会の要求を把握し、事業の積極的推進を図る。
(2) 花と緑の国際交流を推進する。
AIPH(国際園芸家協会)の日本国を代表する加盟団体として、その責務を果たす。
1990年の「花の万博」の基本理念を継承発展させ、花と緑があふれる豊かな社会の実現に取り組む。このため、国際及び国内の園芸博覧会の開催の推進と協力をするとともに、全国都市緑化フェアの開催に協力する。
(3) ITを十分に活用する。
日造協のホームページを充実し市民との直接の接点を設ける。これにより、花と緑に関する技術・技能の情報を市民に公開しつつ直接消費者と向き合う業務領域を拡大するとともに、会員に対する情報の受発信を活性化する。
造園産業団体の協調によりすでに基本的なシステムが構築されている メZOENミ NETモ の有効活用の方策を検討する。
(4) 関係省庁及び団体の事業の拡大・推進に協力する。
・ 景観緑三法(景観法、都市緑地法、都市公園法等)について、法の趣旨及び内容等の普及啓発に努める。
・ 都市公園整備事業、道路、河川、港湾空港等の環境整備事業、ならびに自然公園等整備事業及び自然復元事業の促進と拡大に寄与する。
・ 都市緑化推進運動、「みどりの愛護の集い」等の諸行事に参画し協力する。
・ 造園関係団体と役割分担しつつ協働を強める。また関連する建設業団体との連携も強化する。
2. 新たな時代の要請を踏まえて、新分野の業務開拓に積極的に取り組む。
新たな時代の要請の正確かつ迅速な把握に努め、「日造協ビジョン」に掲げた「拡造園工事業」の方向を堅持し、計画・設計の業務の割合を高めるとともに、植物管理の業務から例えば公共における都市公園のトータルな施設の総合管理まで、事業領域の拡大に努める。
造園工事業は、今世紀に拡大する環境産業における、環境創造及び環境修復を担う業であることを自覚し、屋上をはじめとする建築空間緑化、学校緑化、造園近自然技術、生態系に関わる環境整備及び復元の技術、居住形態の変化に伴う庭の再整備など造園領域に関わる技術の開発と新たな業務領域の開拓に努めるとともに、都市公園をはじめ、自然公園、農山漁村地域、森林地域、港湾空港、道路、教育施設など新たな緑化の先駆となり社会的貢献を図る。
その他にも造園建設業にとってふさわしい課題に対しては、特別研究会を設け、機動性を発揮するとともに情報の集約を図る。これらの結果は、会員に止まらず広く一般にむけて日造協ホームページ等で発信する。
3. 会員企業の経営の合理化の促進を図るとともに、技術・技能の高度化を図り、技術提案型企業へと転換を図るための戦略開発を推進する。
不断の経営の合理化と技術・技能の向上は、業の発展の根幹であるとの認識のもとに、日々自己革新を怠らず、活気ある造園工事業としてその経営基盤を整備することを目指す。「日造協ビジョン」で示した「重層的協業体制」により、柔軟性を持つ、協調による繁栄の業態を求める。
このため適正な「建設生産システム」の構成を目指し、適正な施工体制の確保を確立するとともに、造園企業としての倫理と社会的責任を再認識する。
造園に関する独自の技術・技能の研鑽に努め、優れた技術と建設マネジメント能力を持つ集団として広く市民の理解を得る。これらの技術を幅広く社会に提供し、みどりの保全と創出に協力する。
(1)「造園産業環境マネジメント宣言」の展開
(2) 建設業法・公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律など関係法規の遵守
(3) ISOの取得とシステム利活用の促進
(4) IT化の促進
4. 技術・技能の向上のための研修・訓練を充実する。
経営者から現場の造園技能者まで、すべての資質の向上は、造園建設業がサービス業として常に研鑽すべきことである。このため技術・技能の継続的な研修・訓練の充実と、あわせてキャリア証明の時代への対応を図る。また、これらの研修・訓練の場は会員に限らず提供することを目指す。
(1) 造園技術・技能のたゆまぬ教育・訓練の実施
これまで蓄積してきた造園実務の教育・訓練の成果を、新たな時代に求められる技術者・技能者が持つべき技術・技能として実施する体制を確立する。あわせて、技術者個人のキャリア証明制度である造園継続教育制度(造園CPD)へ積極的に取り組む。
(2) 特色ある研修を継続する。
成果を挙げつつある「街路樹剪定士認定」や「植栽基盤診断士認定」の研修を充実する。また、造園施工にとって重要な「移植技術」「屋上緑化」等にかかわる研修と資格認定制の確立に努力する。
5. 地方の時代に対応した協会業務の実施並びに公益性をより重視した協会活動の促進を図るため、財政基盤の確立に努めるとともに執行体制の改革を推進する。
総支部を主軸にした協会活動の構成が実施されたことにより、本部と総支部の役割分担をさらに明確にするとともに、総支部毎に本部との意見交換会を開催し、連携を強化する。本年はひき続きこの構造改革を定着させることにより事業計画を柔軟に捉え、適宜フォローアップしつつ進行管理する。また、現下の経済社会環境をふまえ、協会活動の基本的方向並びに組織、会員構成、健全な財政基盤の確立等根本的な事項について検討するため、特別委員会を設置するとともに、経費の節減に努力し、執行体制の改革を推進する。
各総支部は、その地域の事情に即した事業計画を樹立するとともに、組織体制の整備を図り活発な活動を展開する。
6. 雇用改善事業の推進
(略)
7. 表彰と顕彰
(略) |
平成16年度
日造協 協会表彰

|
平成16年度の協会表彰は、造園建設功労賞14名、業績表彰25名、勤続精励表彰9名に贈られた。表彰式では、成家会長から受賞者各氏に賞状と記念品が手渡され、会場からは大きな拍手が贈られた。
造園建設功労賞
総支部 |
氏
名 |
支
部 |
年齢 |
所属 |
北海道 |
河内 幹彦 |
北海道 |
60 |
横浜植木㈱北海道支店 |
東
北 |
後藤 忠 |
福 島 |
70 |
後藤造園土木㈱ |
関東・甲信 |
藤原 恒男 |
埼 玉 |
69 |
埼玉グリーンサービス㈱ |
〃 |
安藤 順晧 |
東 京 |
70 |
東光園緑化㈱ |
〃 |
相原 信行 |
神奈川 |
64 |
相原造園土木㈱ |
北
陸 |
清野 東吾 |
新 潟 |
60 |
㈱ニューガーデン |
中
部 |
足尾 春生 |
三 重 |
61 |
足尾造園土木㈱ |
近
畿 |
鴛田 賢二 |
福 井 |
60 |
若越緑化㈱ |
〃 |
田中 正一 |
大 阪 |
69 |
㈱田中造園土木 |
中
国 |
芦澤 喜武 |
鳥 取 |
61 |
㈱鳥取グリーン |
四
国 |
丹下 好郎 |
愛 媛 |
69 |
㈲四国園芸研究所 |
九州・沖縄 |
藤永 尚徳 |
福 岡 |
64 |
㈱九州緑化建設 |
本
部 |
松本 雍司 |
本 部 |
64 |
㈱松本観翠園 |
本
部 |
北川 博良 |
本 部 |
69 |
㈱北川緑地建設 |
|
勤続精励表彰
総支部 |
氏
名 |
支
部 |
年齢 |
所
属 |
東
北 |
村上 隆郎 |
福 島 |
69 |
桜井造園㈱ |
関東・甲信 |
中澤 弘 |
神奈川 |
50 |
㈱サカタのタネ |
〃 |
野﨑 顕人 |
〃 |
53 |
㈱田澤園 |
北
陸 |
天池 政道 |
石 川 |
58 |
北川緑化工業㈱ |
近
畿 |
下出 隆 |
福 井 |
55 |
㈱西野造園 |
〃 |
山元 節雄 |
兵 庫 |
55 |
神港農園藝㈱ |
中
国 |
三宅 秀治 |
岡 山 |
53 |
㈱佐能松山園 |
四
国 |
園木 惟彦 |
高 知 |
64 |
西部建設㈱ |
九州・沖縄 |
中島 章二 |
福 岡 |
52 |
内山緑地建設㈱ |
|
業績表彰
総支部 |
支
部 |
氏
名 |
年齢 |
所
属 |
東
北 |
宮 城 |
渡邉 裕一 |
54 |
㈱宮城県林業開発センター |
関東・甲信 |
茨 城 |
栁田 富造 |
65 |
緑化植産㈱ |
〃 |
栃 木 |
増田 泰男 |
60 |
㈱増田造園 |
〃 |
群 馬 |
大澤 松男 |
57 |
丸粂造園㈱ |
〃 |
〃 |
石橋 照夫 |
56 |
昭和造園土木㈱ |
〃 |
埼 玉 |
今井 正一 |
55 |
今井造園土木㈱ |
〃 |
〃 |
前島 充雄 |
63 |
㈱前島植物園 |
〃 |
千 葉 |
篠崎 孔久 |
48 |
石川造園土木㈱ |
〃 |
〃 |
中村 伸雄 |
51 |
㈱生光園 |
〃 |
東 京 |
赤松 基 |
59 |
㈱富士植木 |
〃 |
〃〃 |
伊藤 祐三 |
52 |
東光園緑化㈱ |
〃 |
神奈川 |
松本 透 |
52 |
㈱富士植木 |
〃 |
山 梨 |
岡田 茂樹 |
56 |
湘南造園㈱ |
〃 |
富 山 |
清水 文一 |
50 |
㈲清水造園 |
北
陸 |
愛 知 |
西野 芳正 |
57 |
西野進樹園㈱ |
中
部 |
岐 阜 |
日野 正通 |
59 |
内山緑地建設㈱ |
〃 |
福 井 |
大野 秀貴 |
50 |
㈱SANKOH TC |
近
畿 |
滋 賀 |
中野 範之 |
59 |
㈲中野造園 |
〃 |
大 阪 |
三村 善雄 |
65 |
㈱三村造園 |
〃 |
岡 山 |
春日井澄子 |
47 |
関西植木㈱ |
中
国 |
広 島 |
山本 高広 |
47 |
㈱山都屋 |
〃 |
徳 島 |
岡田 修作 |
50 |
㈱有斐園 |
四
国 |
佐 賀 |
渡邉 修一 |
63 |
徳島造園土木㈱ |
九州・沖縄 |
宮 崎 |
中村 博幸 |
56 |
㈱永楽園 |
〃 |
|
橋口 勝美 |
57 |
㈱橋口庭樹園 |
|
|
|
技術発表や懇談会も盛況に開催

技術発表を行う馬原久年氏

懇談会での乾杯のもよう
|
平成16年度通常総会終了後に行われた技術発表は、「園芸療法と福祉に取り組んで」と題して、造園業ができる福祉事業について、㈱馬原造園建設の馬原久年氏が行った。
馬原氏は、当初、福祉施設の造園工事を手がけようと、園芸療法等を学んでいたが、造園会社の福祉事業部として実際に取り組んでみての成果や課題に触れ、花や緑の扱いに長けている造園業者だからできる福祉事業として、自信を持って取り組んだ結果、今回発表できる成果が得られた――などと述べた。
また、午後6時からは会場を移して懇談会を開催、成家会長が冒頭にあいさつ。
来賓からは竹歳誠国土交通省都市・地域整備局長が祝辞を述べた。その後、田代順孝6日本造園学会長の乾杯の発声で祝宴となり、午後8時前、佐藤四郎副会長の閉会のあいさつで散会した。
|
3面 |
【ふるさと自慢】第45回
愛媛 歴史と文化を生かす
「俳句と野球」

中央公園

武道館

坊ちゃん列車
|
四国の北西部に位置する愛媛県。愛媛という名は、古事記に記されている「伊予の国を愛比売(えひめ)といひ」に由来し、転じて現在の県名になったとされています。愛媛県は東南に長い地形をしており、北は瀬戸内海、西は宇和海、南は西日本最高峰の石鎚山をはじめとする四国山脈に面し、海と山に囲まれた自然豊かな地です。温暖な気候をいかしたみかんなどの果樹栽培において、全国でも有数の生産地として知られています。
愛媛の観光地で一番に名前が挙がるのは道後温泉でしょう。道後温泉は、兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並び、日本三古湯の一つです。中でも「日本書紀」にも登場する道後温泉が、文献的には我が国最古の温泉であるといわれています。三千年の歴史を誇る道後温泉のシンボル・道後温泉本館は、明治27(1894)年に建てられた木造三層楼で、当時でも大変珍しい建築様式でした。大衆浴場でありながら、国の重要文化財に指定されています。本館完成の翌年に松山中学(現在の松山東高校)へ赴任してきた夏目漱石も、本館の温泉に足繁く通っていたようです。漱石はその松山での生活をもとに、小説「坊っちゃん」を書き、小説の中にも住田の温泉として道後温泉本館を登場させました。また、同小説で『マッチ箱のような…』と表現している明治の箱電車を模した「坊っちゃん列車」が、現在、汽笛を鳴らしながら松山市内を走行しています。
漱石が第一高等中学校本科で知り合い親交があったのが松山市出身の俳人・正岡子規。松山市は近代俳句の祖と言われる子規をはじめ、高浜虚子、柳原極堂、河東碧梧桐、中村草田男など著名な俳人を輩出し、種田山頭火などゆかりの深い俳人も数多く、俳句の里と呼ばれています。現在は、全国の高校生が俳句の世界で競う「俳句甲子園」なども開催されています。
俳句で有名な子規は没後100年にあたる平成14年に、野球殿堂入りを果たしました。なぜ子規が野球殿堂入りをするか、疑問を感じる人も多いはずです。子規は幼名の升(のぼる)にちなんで、雅号を野球(のぼーる)とも名乗り、野球を題材とした短歌、俳句も数多く詠んでいます。
その正岡子規の雅号「の・ぼうる」にちなんでネーミングされた野球資料館「野球歴史資料館 の・ボールミュージアム」が、平成15年に誕生しました。アマ野球とプロ野球の2つのコーナーがあり、イチロー選手のグラブや松井秀喜選手の手形、松山出身の西本聖投手の沢村賞トロフィーなど、往年のスターの記念品や、過去の名勝負をしのばせる映像・パネル、野球王国・愛媛の軌跡をたどるコーナーなど、約300点の資料を展示しています。
「の・ボールミュージアム」が併設されているのが「坊っちゃんスタジアム」で、この球場は約3万人が収容でき、平成14年にはプロ野球のオールスターゲームが開催されました。球場を中心に運動施設が充実している松山中央公園は、四季折々の緑あふれる豊かな自然のもとに人々が集い、スポーツやレクリエーションを通じて心と体の健康づくりを図る交流の場にするべく誕生した公園。中でも国内屈指の規模を誇るのが「愛媛県武道館」で、主道場は日本武道館に並ぶ大きさです。
文学のまち・松山市では、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を軸としたまちづくりが進行中です。また、松山城周辺は国土交通省の「くらしのみちゾーン・トランジットモール」地区に登録され、地域活性化を目指した整備が進められています。このように愛媛では、歴史と文化を現在に生かした取り組みが盛んです。
(愛媛県支部)
|
景観緑三法が公布
|
平成16年2月12日に提出された「景観緑三法は5月14日、衆議院国土交通委員会ならびに本会議を全会一致で可決。6月10日に参議院国土交通委員会で可決、翌11日に本会議を全会一致で可決。6月18日に公布された。 |
技術レポート No.004
景観緑三法と
造園建設業の役割②
(社)日本造園建設業協会
技術調査部長 野村 徹郎
|
3 良好な景観の保全と創出のために
景観とはその土地の持っているポテンシャルであり、自然そのものはもちろんのこと、そこに暮らす人の生活や文化、風土と切り離して考えることはできません。
都市、農村、山村、漁村、道路、河川、海岸などあらゆる場面で自然景観と人工景観との調和が求められています。
緑を基調とした美しい自然環境からなる国土の景観は、自然と人との共生によるゆとりに満ちた生活の基盤となることができます。
その景観の形成に大きな役割を果たすのが、緑や花の導入です。
緑や花は生活環境の向上のために、欠くべからざる存在ですが、都市におけるデザインや管理のあり方によっては、茂りすぎたり、不快で不安全な空間を作り出してしまうこともあり得ます。
そうならないためにも、緑や花の導入では、量だけではなく、質の向上があってこそ、求められている快適で豊な生活環境を作り出すことができるのです。
景観を構成するひとつひとつのエレメントが大切であることはもちろんですが、それぞれが美しく組み合わされてこそ、自然と人の暮らしが調和した景観を作り出すことができます。
そのために、造園の持つ知恵と技術が貢献できることでしょう。
4 みどりはその量から質の時代へ
世界の人々から、豊かな四季の変化と歴史、文化に彩られた美しい国と賞賛されてきた日本は、20世紀後半からの高度成長時代に代表される急激な都市化により大きく姿を変え、経済性や効率性、機能性の重視により、美しさへの配慮を欠いた地域性の乏しい画一的な都市景観が多く見られるようになり、その結果、水と緑に溢れた美しい景観の多くを失ってきました。
20世紀には社会資本が量的に充足されはしましたが、21世紀には本来日本がもっていた美しさと風格を取戻し、都市と周辺の農山漁村を含めた景観全体の調和を図りつつ質的な充足が求められています。
緑に関しても、日本列島改造・バブル経済の時代には急速に進んだ都市改造によって緑の存在意義も変化し、緑の量的な確保が求められていましたが、バブル崩壊後には開発志向から環境志向への転換によって「質の良い緑」が求められるようになっています。
「造園は、花や緑によって都市を再生させるための唯一無二の知恵袋である。」という近藤三雄東京農業大学教授の言葉もあるように、造園は植物という生きものを取り扱っている唯一の建設業であり、園という囲まれた空間から、都市、農村、景観計画までの幅広い領域が、造園の活躍する場なのです。
平成15年7月に、建設業法に掲げられている建設工事の内容・例示の一部改正が行われたことにより、造園工事の内容に《道路、建築物の屋上等を緑化し、又は植生を復元する工事》が追加され、「整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、又は植生を復元する工事(補修、改造又は解体する工事を含む)」と改められ、造園工事の例示には《屋上等緑化工事》が追加されました。
これは、今まで長い時間をかけ築き上げてきた造園工事の幅広い領域が、建設業法という法律でより明確に定義付けされたものであると考えることができるでしょう。
次号は「5 造園のものづくり」 |
人事異動
国土交通省関係
(都市・地域整備局)
|
6月30日付
▼辞職(都市再生機構業務企画部担当部長)=舟引敏明(公園緑地課公園・緑化事業調査官)
▼辞職(神奈川県県土整備部参事)=柴田敏彦(大臣官房付(浜松市技術統括監))
▼辞職(浜松市技術統括監)=後藤和夫(大臣官房付(日本道路公団企画部調査役))
▼辞職(環境再生保全機構環境緑地部企画調整課長(併)緑地業務課長)=古澤達也(公園緑地課付(都市基盤整備公団都市整備部専門役))
▼辞職(船橋市建設局長)=足達正明(公園緑地課付)
7月1日付
▼辞職=松田一郎(大臣官房審議官(都市生活環境))
▼大臣官房審議官(都市生活環境)=阿部健(航空局飛行場部長)
▼大臣官房付=大橋謙一(神奈川県県土整備部参事)
▼公園緑地課公園・緑化事業調整官=浦田啓充(都市基盤整備公団土地有効利用事業本部防災公園街区整備推進室長)
▼総務省自治行政局地域振興課長=稗田昭人(公園緑地課公園企画官)
▼公園緑地課公園企画官=長濱克史(東北運輸局企画振興部長)
▼休職(7都市緑化技術開発推進機構都市緑化技術研究所研究第一部長)=角南勇二(大臣官房付(環境再生保全機構環境緑地部企画調整課長(併)緑地業務課長))
▼下水道企画課長補佐=藤家勝栄(公園緑地課長補佐)
▼公園緑地課長補佐=浦野義晴(街路課長補佐)
▼公園緑地課長補佐=片 山壮二(公園緑地課長補佐(併)大臣官房都市再生機構設立準備室
)
▼都市計画課総務係長=佐藤学(公園緑地課総務係長)
▼公園緑地課総務係長=窪田勝夫(街路課企画法制係長)
▼大臣官房人事課付=飯田修章(公園緑地課法規係長)
▼公園緑地課法規係長=矢吹周平(総合政策局不動産業課経営指導係長) |
4面 |
【総・支部だより】
花と緑を愛する集い
「グリーンサム物語」定着へ
東北総支部


ナチュラルクラフトや
盆栽展なども行われた
|
「'04みちのくグリーンサム物語」は、6月11日から6月13日までの3日間公共公園を利用し花と緑を愛するものが集い、多くの人たちと「花と緑」を楽しみ鑑賞しようと、国営みちのく杜の湖畔公園内ふるさと村(東北6県の特徴ある歴史、風土、伝統文化を紹介する古民家を移築復元した)を会場に、盆栽展・スクール、ナチュラルクラフト展・スクール、押花展・スクール、お茶会を実施。さらに、「みちのく公園花のフェスティバル2004」での巨石ガーデニングに参加した宮城県支部会員の作品を5月から1カ月延長管理をお願いし、グリーンサムにも参加していただき、今年も盛大に開催した。
会期中は、つゆの季節とは思われない連日の好天気に恵まれ、沢山の行楽客でにぎわい盛会に終了することができた。
今回のメインの催しとした、車座トーク「スローライフ、スローフード、セラピー」を語るは、古民家遠野の家を開放し、窯の前を演台に土間から板の間に150余名が胡座をかいてのトークで、 涌井史郎 桐蔭横浜大学教授・松本守 日本公園緑地協会顧問の両名を迎え、私たちを取りまく生活環境、食物、健康など一連のこととして語らい、土間での生活の知恵と工夫の証として、鯖の燻製の混ぜご飯、糠漬けの漬物を会場で調理し昼食に振る舞い、食べ物の創意工夫、そして、いたわり、いやしの極意を語り合い盛り上がったトークとなった。
また、今年初めて参加の生け花展は、文理ランドスケープ園芸専門学校生徒(20余名)による作品で、水盤も生徒自身の作品だった。
さらに、盆栽談義、草木とあそぶ(すすきの葉で昆虫のバッタを作る)は、大変興味があり参加者も多く、押花はがき作り体験等年々参加者が多くなり、今年で3回目、今後「グリーンサム物語」を定着させることができそうに感じている。(東北総支部事務局)
|
全国造園人文化交流
新潟大会を開催
新潟県支部
|
全国造園人文化交流新潟大会が6月3日、4日の両日、新潟市のホテルオークラ新潟で開かれた。
今回の大会は、「伝統文化の継承と発展」をテーマに行われ、十日町繭の会による着物ショウの後、涌井史郎氏(桐蔭横浜大学教授)をコーディナーター、西森輝門氏(元大関・日本相撲協会放駒親方)、佐野藤右衛門氏(植藤造園代表取締役)、渡邊孝一氏(伝統工芸士・渡吉織物代表取締役)の3氏をパネリストにシンポジウムを行った。
シンポジウムでは、さまざまな意見が交わされる中、日本の伝統文化である着物と造園は、まず美しさという部分、そのほか、伝統の中にもちょっとした遊び心を大事にするなど、たくさんの共通点がある。
着物離れがライフスタイルの変化から進んだが、最近の若者の古着文化で、着物にも関心が高まり、そのままではないが、現在のファッションとの融合も見られる。伝統文化といわれるものには間違いなく本質がある。遊びと本質をわかっていれば、はやりすたりではない新たな文化も生まれてくる――などとした。
また、シンポジウムの後は、ティタイムを挟んで、交流パーティを開催。冒頭、今大会の実行委員長の山本一成氏が主催者を代表してあいさつ。次いで、平山征夫新潟県知事、篠田昭新潟市長、高梨雅明国土交通省都市・地域整備局公園緑地課長、高橋正新潟県議会議員自由民主党新潟県連幹事長が祝いの言葉を述べ、松本守元国土交通省都市・地域整備局審議官が乾杯を発声、祝宴となった。
パーティでは途中、成家次男当協会会長が激励の言葉を述べるなど、アトラクションなども行われ、成功裡に幕を閉じた。
なお、翌日は、庭園・博物館を中心とする視察研究も実施された。(新潟県支部)
|
「都市再生機構」発足
理事長に 伴 襄 氏 |
独立行政法人都市再生機構(本社=231―8315、神奈川県横浜市中区本町6の50の1、横浜アイランドタワー5階~18階、045・650・0111)が7月1日発足し、理事長に伴襄氏が就任した。
同機構は、都市基盤整備公団と地域振興整備公団の地方都市開発整備部門の統合によるもの。
今後、都市再生のための市街地の整備改善をはじめ、建 築物の敷地の整備、管理及び譲渡、市街地再開発事業、コ ーディネート業務、公共施設及び利便施設の整備、市街地施設等の建設、管理及び譲渡、都市公園の建設、賃貸住宅の管理などを行っていく。 |
「第46回日本公園緑地全国大会」「第20回IFPRA世界大会」を共催
「公園レクリエーション世界大会
in 浜松」
国内外から最新89の発表、
交流の場に |
第46回日本公園緑地全国大会と第20回IFPRA世界大会「公園レクリエーション世界大会in浜松」が合同で、9月6日から10日までの5日間、静岡県浜松市のアクトシティ浜松で開かれる。
同大会は、新たなる展開に向けて、みどりのルネッサンスをテーマに開催。IFPRAは世界38カ国・地域が加盟する「国際公園レクリエーション管理行政連合」で両大会が合わせて開催されるのは初めて。
浜名湖花博が開催中の浜松での開催であり、大会は、6日、7日のみの参加や代替参加が可能なグループでの参加も可能。多くの人の参加を呼びかけている。
日程は、大会前日の9月5日に、プロコングレスシンポジウムとして、「遊具の安全に関する国際シンポジウム」を実施。
6日は、開会式と記念講演で、川勝平太氏(国際日本文化研究センター教授)とタッパー・トーマス氏(NY・プロスペクトパーク・アライアンス会長)の基調講演と交流会を開催。
7日は、ヴェルナー・コッホ氏(独シュトゥットガルト市公園霊園部長)と輿水肇氏(明治大学農学部教授)の基調講演と浜名湖花博の視察を行う。
8、9日は分科会やワークショップ、交流会のほか、IFPRA総会を開催。10日に閉会式を迎える。
会期中の発表は89件に上り、25件は国外からの貴重な情報。またとない機会として、参加してみてはいかがだろうか。
問い合わせ・同大会事務局
TEL:03・3219・3541、
www.ics-inc.co.jp/ IFPRA2004/ |
【事務局の動き】 |
【6月】
2(水)・ 港湾事業要望活動
2(水)・ 建専連総会及び懇親会
3(木)~4(金)・全国造園人文化交流新潟大会
7(月)・ 「広報日造協」編集会議
7(月)・ 造園CPD推進委員会
9(水)・ 都市整備推進協議会理事会
9(水)・ 死亡叙位・叙勲伝達式
11(金)・ 日本花普及センター理事会
11(金)~12(土)・みちのくグリーンサム物語
15(火)・ 建設系CPD検討会
16(水)・建設業適正取引推進機構評議員会
17(木)・ 中央職業能力開発協会理事会・通常総会・懇談会
22(火)・ 通常総会・懇談会
24(木)・ 民間都市開発推進機構理事会
30(水)・ 沖縄総支部設置記念式典
【7月】
5(月)・ 「広報日造協」編集会議
9(金)・ 全国意見交換会沖縄総支部
14(水)・ 総務委員会(全国)
16(金)・ 全国意見交換会北海道支部
21(水)・ 総支部長会議
21(水)・ 第2回臨時理事会
22(木)・~24(土)・造園工事基幹技能者認定研修会(広島会場)
22(木)・ 井上剛宏氏黄綬褒章受章を祝う会
23(金)・ 佐賀県支部懇親会
24(土)・ アルプスあずみの公園開園式
28(水)・ 全国意見交換会九州総支部
30(金)・ 全国意見交換会中国総支部 |
【しぶだより 麹町箱】
樹木の管理は特記仕様で
“街路樹剪定士”に |
都市の玄関から街を眺めると、必ずと言っていいほど、二つの風景が目に飛び込んでくる。
一つは消費者金融の大きな看板であり、もう一つは街路樹である。街路樹といっても多種多様、常緑樹であったり、落葉樹であったり樹形も千差万別だ。しかし、この多種多様の樹木を同じような形に剪定している地域もあり、その地域での樹木の形を観て、そこの造園業者の技量を推し量ることができる。
美しい街づくりに欠く事のできない街路樹とその剪定、この剪定基準を明確にして、標準化を図りながら剪定技術の向上を目指す目的で創られた「街路樹剪定士」はすでに、全国で5千余名を数える。「ただ単に切ればよい」と考えていた業者もいたが、今では樹木の生理・生態
・植栽基盤・病害虫・街路樹に関する専門知識を有する技術者が多くなった。
福井県内の造園工事が少なくなっている中、我々は他業種に造園工事、維持管理の分野を脅かされている。このままの状態が続けば我らの領域はいとも簡単に席巻されてしまうだろう。
県内には最も規模の大きい福井土木事務所があり、福井市内の造園工事・街路樹の維持管理はそこが担当している。そこも例にもれず他業種からの攻撃が激しいが、今春、街路樹維持作業について次のように特記仕様書に明記され、少し明るい材料である。
「高木・中木を含む樹木の管理は造園技能士又は街路樹剪定士が常駐し、自ら作業を行うものと共に他の技術者の作業指導を行うこと」。
(福井県支部・林忠次) |