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造園家への登竜門 「全国造園デザインコンクール」

■ 全国造園デザインコンクールとは

     

主催: (一社)日本造園建設業協会

     

共催: (一社)ランドスケープコンサルタンツ協会
    全国高等学校造園教育研究協議会

     

後援: 文部科学省
    国土交通省
    全国農業高等学校長協会
    (公社)日本造園学会
   
    (公財)都市緑化機構

     

 全国造園デザインコンクールは昭和49年にはじまり、造園のデザインと製図技術の向上を図るために行っています。
 造園学科を持つ学校の授業の一環として、また造園家を目指す一つの目標として、親しまれています。
 応募条件を一般・大学生・高校生の3部に分け、
課題は 「住宅庭園」「街区公園」「商業施設」「実習作品」の4部門と高校1・2年生を対象とした「緑化フェア(みどりの広場)プラン」部門があります。

■ 応募方法

2022年度 第49回『全国造園デザインコンクール』は終了しました。

■応募要項
2022年度(第49回)の応募要項です。2023年度(第50回)は2023年8月上旬に発表します。

ページ 内 容
P1,2 趣旨、応募資格、応募課題、発表・表彰など、
応募期間・応募作品の送り先、他
P3~5 A 住宅庭園部門 応募要領・課題図
P6,7 B 街区公園部門 応募要領・課題図
P8,9 C 商業施設部門 応募要領・課題図
P10 D 実習作品部門 応募要領
P11 E 緑化フェア「みどりの広場」プラン部門 応募要領
P12 応募作品にあたっての再確認事項
P13,14 応募票について・応募票・応募作品チェックリスト
P1~14 一括ファイル

応募図面1 A.住宅庭園部門:課題図
応募図面2 C.商業施設部門:課題図
参考資料1 E.緑化フェア「みどりの広場」プラン部門:作庭予定地の概要
参考資料2 E.緑化フェア「みどりの広場」プラン部門:メイン会場現地写真
参考資料3 E.緑化フェア「みどりの広場」プラン部門:樹木単価表

■応募の際の注意事項(特に図面について)
応募要項は、毎年変わっています。必ず最新の応募要項をご覧下さい。
毎年、応募要項の規程から外れた図面の応募があります。せっかく応募して頂いても、規程から外れていると審査対象から外されてしまいます。
応募要項のP12「応募作品にあたっての再確認事項」をよくご覧ください。
課題に関する質疑応答はいたしません。

■応募要項のお取り寄せについて
応募要項が必要な方は、送付先(郵便番号・住所・会社名・学校名・氏名等)及び連絡先(電話番号・メールアドレス等)を明記し、ファックスまたはお問い合わせフォームよりお申し込み下さい(お電話での受付はしておりません)。
1ヶ所につき、1部お送りいたします(無料)。
お申し込みの際に頂いた個人情報は、応募要項の送付以外には使用いたしません。

【応募要項取り寄せ、作品返却、申し込み先】
(一社)日本造園建設業協会 デザコン係
  〒113-0033東京都文京区本郷3丁目15番2号 本郷二村ビル4階
  TEL:03-5684-0011 FAX:03-5684-0012

■応募作品の返却について
応募作品は申込校から依頼ある場合返却いたします。
1.返却は3月20日から学校単位でファックスまたはお問い合わせフォームよりお申し込み下さい。
2.入選作品は日造協、造園学会の展示会が終了する11月以降になり別途申し込み下さい。


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■ 第49回 審査結果

 第49回全国造園デザインコンクールは、高校292校、大学79校、一般3名から総数376点の応募があった。
 「住宅庭園部門」に一般・大学44、高校113、「街区公園部門」に一般・大学19、高校54、「商業施設部門」に一般・大学13、高校15、「実習作品部門」に大学8、高校15、緑化フェア「みどりの広場」プラン部門に95(高校のみ)の応募作品から、入選26 点、佳作23 点が選ばれた。
 表彰式は2月11日(土)東京グリーンパレスにて開催し、コロナ感染対策として特別賞の受賞者はオンライン方式により参加した。
 表彰式では冒頭、主催者より和田新也日造協会長があいさつ。
 受賞者へのお祝いとともに指導された先生方や関係者への感謝、今後のコンクールの発展と社会への貢献に向けた期待を述べた。
 次いで、遠藤友治文部科学省初等中等教育局 産業教育振興室教科調査官、湯澤将憲国土交通省 都市局公園緑地・景観課 緑地環境室長が祝辞を述べた。
 表彰式では、特別賞の紹介に続き、審査委員長の藤井英二郎千葉大学名誉教授が講評を述べ、その後、第二部として受賞者による作品発表と審査員の講評に続き、受賞者と各審査員との間で活発な意見交換が行われた。

受賞者(オンライン)と関係者で記念撮影
(敬称略)
特別賞
文部科学大臣賞
 静岡県立静岡農業高等学校
国土交通大臣賞
 井上 泰一 南九州大学
 大学・一般の部 商業施設部門
作品
(公社)日本造園学会会長賞
 山下 純子 E&Gアカデミー
 大学・一般の部 住宅庭園部門
作品
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞
 井上 遥香/呉屋 堯音 大阪公立大学大学院
 大学・一般の部 街区公園部門
作品
(一社)日本造園建設業協会会長賞
 辻 志明 北海道岩見沢農業高等学校
 高校生の部 実習作品部門
作品
緑化フェア「みどりの広場」プラン賞
 木内 幸智 滋賀県立湖南農業高等学校
 高校生の部 プラン部門
作品
全国農業高等学校長協会理事長賞
 神林 佑飛 埼玉県立秩父農工科学高等学校
 高校生の部 実習作品部門
作品
全国高等学校造園教育研究協議会会長賞
 宮崎 朔弥 静岡県立科学技術高等学校
 高校生の部 街区公園部門
作品
入 選 (26点)

【高校生の部】(17点)
■住宅庭園部門
久保 真人
山口県立宇部西高等学校 総合学科 3年 作品
𦚰本 大
山口県立宇部西高等学校 総合学科 3年 作品
小澤 櫻子/山下 温葉
静岡県立科学技術高等学校 建築デザイン科 3年 作品
小泉 史昇
愛知県豊橋工科高等学校 建築学科 3年 作品
■街区公園部門
宮崎 朔弥
全国高等学校造園教育研究協議会会長賞
静岡県立科学技術高等学校 建築デザイン科
3年

作品

君波 あこ 埼玉県立いずみ高等学校 環境デザイン科 3年 作品
服部 竜也 三重県立四日市農芸高等学校 環境造園科 3年 作品
■商業施設部門
松浦 光希/別府 幹久 静岡県立科学技術高等学校 建築デザイン科 3年 作品
山口 彩 滋賀県立八日市南高等学校 花緑デザイン科 3年 作品
■実習作品部門
辻 志明
(一社)日本造園建設業協会会長賞
北海道岩見沢農業高等学校 環境造園科 3年 作品
神林 佑飛
全国農業高等学校長協会理事長賞
埼玉県立秩父農工科学高等学校 森林科学科 3年 作品
伊良部 誠士
沖縄県立中部農林高等学校 造園科 2年 作品
望月 魁浬 愛媛県立西条農業高等学校 環境工学科 3年 作品
鈴木 さくら 北海道岩見沢農業高等学校 環境造園科 3年 作品
■緑化フェア「みどりの広場」プラン部門
木内 幸智
緑化フェア「みどりの広場」プラン賞
滋賀県立湖南農業高等学校 花緑科 2年 作品
安永 夢乃 静岡県立静岡農業高等学校 環境科学科 2年 作品
望月 歩美 静岡県立静岡農業高等学校 環境科学科 2年 作品

【大学・一般の部】(9点)
■住宅庭園部門
山下 純子
(公社)日本造園学会会長賞
E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
川畑 さやか E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
石川 ゆりか E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
■街区公園部門
井上 遥香/呉屋 堯音
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞
大阪公立大学大学院 生活科学研究科 1年 作品
谷 美紀 明治大学 農学科 3年 作品
■商業施設部門
井上 泰一
国土交通大臣賞
南九州大学 環境園芸学部環境園芸学科 3年 作品
石川 ゆりか E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
■実習作品部門
小林 アオイ
西日本短期大学 緑地環境学科 2年 作品
竹内 唯人 西日本短期大学 緑地環境学科 2年 作品
佳作 (23点)

【高校生の部】(17点)
■住宅庭園部門
伊藤 摩祐 三重県立四日市農芸高等学校 環境造園科 3年 作品
毛利 夏実 奈良県立磯城野高等学校 環境デザイン科 3年 作品
■街区公園部門
君波 にこ 埼玉県立いずみ高等学校 環境デザイン科 3年 作品
渡邉 生琉 三重県立四日市農芸高等学校 環境造園科 3年 作品
寺井 ことみ 静岡県立科学技術高等学校 建築デザイン科 2年 作品
■商業施設部門
松永 海咲 静岡県立静岡農業高等学校 環境科学科 3年 作品
青山 拓直 滋賀県立八日市南高等学校 花緑デザイン科 3年 作品
■実習作品部門
菊池 湊 岩手県立花巻農業高等学校 環境科学科 3年 作品
橋本 愛生 大阪府立園芸高等学校 環境緑化科 3年 作品
松本 歩 香川県立石田高等学校 園芸デザイン科 3年 作品
山口 璃陽 京都府立農芸高等学校 環境創造科造園コース 3年 作品
舟山 瑞貴 三重県立四日市農芸高等学校 環境造園科 3年 作品
■緑化フェア「みどりの広場」プラン部門
上原 澪莉 静岡県立静岡農業高等学校 環境科学科 2年 作品
苗村 聖 滋賀県立八日市南高等学校 花緑デザイン科 2年 作品
白井 結菜 滋賀県立湖南農業高等学校 花緑科 2年 作品
中島 英理奈 滋賀県立湖南農業高等学校 花緑科 2年 作品
千葉 琳世 宮城県農業高等学校 園芸科造園専攻 2年 作品

【大学・一般の部】(6点)
■住宅庭園部門
岩井 佳世 E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
仙波 綾乃 E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
■街区公園部門
山本 らな 明石工業高等専門学校 建築学科 4年 作品
吉田 幹央/黒川 莉帆 大阪公立大学大学院 
生活科学研究科居住環境学コース
1年 作品
■商業施設部門
根岸 香織 E&Gアカデミー 全日クラス 1年 作品
■実習作品部門
小松 大記 岐阜県立国際園芸アカデミー 造園緑化コース 2年 作品

■ 第49回 審査講評

■藤井 英二郎委員長
(千葉大学名誉教授)

 第49回全国造園デザインコンクールの応募数は376点で、昨年の517点から大きく減りました。
 一般・大学生の応募数は増えていますので、大きく減った背景には高校の造園教育を担う教員の異動と高校の数や生徒数の減少があるようです。
 高校の造園教育を継続的に維持する体制と生徒の学びを支える様々な連携が求められます。
 高校生の応募ではとりわけ実習と緑化フェア「みどりの広場」プラン部門で優れた内容が多く見られました。
 実習は構想・設計・施工でのフィードバックの繰り返しを集団で行うことになりますので、様々な教育効果がもたらされていると思います。
 一方、個人で取り組む住宅庭園や街区公園、商業施設の設計では実態を見直す機会になるでしょうし、知識や情報を総合・集約し具体化する能力が培われていると思います。
 1,2年生が応募する緑化フェア「みどりの広場」プラン部門は開催都市の歴史・文化・自然の特徴を踏まえた楽しいアイデアが沢山見られました。
 一般・大学生の住宅庭園や街区公園、商業施設、実習はいずれも素晴らしい内容が多く、幅広い関心と分析の深まり、集約能力の高さが窺えました。

■遠藤 友治委員
(文部科学省初等中等教育局 参事官(高等学校担当)付 産業教育振興室 教科調査官
 国立教育政策研究所 教育課程研究センター 研究開発部 教育課程調査官)

 第49回全国造園デザインコンクールにたくさんの応募をいただきありがとうございました。
 また、入賞された皆様、誠におめでとうございます。
 どの学校の生徒の作品も日頃の学習の成果や熱意が感じられるものでしたが、今年度の文部科学大臣賞は、その中でも特に充実した作品が多数見られた静岡県立静岡農業高等学校が受賞されました。
 高い評価を得られた作品はいずれもコンセプトが明確で、デザイン技術、表現力も素晴らしく、社会性や時代性に富んだものばかりでありました。
 御指導に当たられている各学校の先生方に対しまして、改めて敬意を表する次第です。
 各学校におかれましては、今後も教育的視点で学習計画を立てていただきまして、基礎的・基本的な技術に加え、感性や表現力等を一層高めていただきますようお願い申し上げます。
 次年度も素晴らしい作品に多数出会えることを心より御期待申し上げまして、講評とさせていただきます。

■湯澤 将憲委員
(国土交通省 都市局 公園緑地・景観課緑地環境室長)

 今年も多くの作品が寄せられた中、見事入賞された皆様、おめでとうございます。
 昨今、環境的には「生物多様性」「カーボンニュートラル」「グリーンインフラ」、社会生活では「ウェルビーイング」「テレワーク」「農」等々、造園空間のデザインを進める上で多数のキーワードが溢れています。 それらから、どれを選択し、限られた空間でどう表現していくか。 制作者の悩み、提案が伝わってくる作品が高い評価を受けたと思います。
 国土交通大臣賞は、商業施設部門の大学・一般の部の井上泰一さん(南九州大学)の作品「Rice Terraces Garden~雨水と生物の棚田ガーデン~」が受賞しました。
 農的な空間の象徴としての棚田をモチーフに、雨水貯留、生物多様性などの機能を取込むとともに、日常利用にも配慮した空間配置等に工夫が見られました。
 コンセプトを明確に絞り込み、それをデザインに落とし込んだ完成度の高い作品として評価しました。

■入江 彰昭委員
((公社)日本造園学会理事)

 自宅時間が増えた影響なのか、自己実現や趣味、自らの好みの物語をモチーフとしたテーマ性のあるアイデアが多くみられました。
 大学生の作品は、今すぐにでも社会実装可能な作品が多くみられ、審査時間を忘れるほど夢中になって作品を読み込んでしまいました。
 なかでも百年をつなぐ庭は、里山文化、世代、地域など様々なつながりのある暮らしを具現化したデザインが評価されました。
 開園から数百年持続している庭園や公園がある中で、百年続く庭づくりは、これまでの環境共生の知恵や技、地域共生の暮らしをヒントに、デザインされたみんなの居場所づくりの庭は、地域住民の幸福やウェルビーイング、包摂的社会に貢献する共感を呼ぶ作品でした。

■坂水 元也委員
(全国高等学校造園教育研究協議会理事長)

 調査~計画~設計~施工という造園の仕事の流れはあるものの、高校生の実習において一連を学ぶ機会は乏しい。
 この作品は、その流れはもちろんのこと、ヒアリングや現地調査を行って歴史を知り、そのうえで有効活用のための提案を実現する計画をし、設計・施工につなげ、井戸周辺を改良するにあたって多くの挑戦をしてきたことが垣間見えるプレゼンテーションとなっています。
 現場で漏れた声が吹き出しで表現されていて、その臨場感がアイデンティティとオリジナリティを醸した作品であり、全国農業高等学校長協会理事長賞に選出されました。
 実習作品部門は、年々レベルが高まっており、「実習をしました」「作品ができました」だけでなく、施工前からの過程とコンセプトを図面いっぱいに表現していて見事です。
 一方で住宅庭園や街区公園部門では、アイデアをデザインで表現するまでの精度が欠けているように感じます。
 また、CAD作品においては図としてのブラッシュアップを高めることが必要だと思われます。
 これからもよりよい想像の具現化を期待しています。

■栗原 正博委員
(全国高等学校造園教育研究協議会副理事長)

 高校生の作品の傾向として、大人には考えつかないような大胆な発想と、目を見張るようなアイデアがあります。
 それ前面に出した作品が、今回選出させていただいた「感情の箱庭」になります。
 リフレッシュを目的に作られたこの公園の中には、デザイン性に優れた滝による癒し効果の他に、「個」を尊重した独立した休憩スペースが設けられ、建築デザインを学んでいる作者の独自性を感じました。
 また、人間の五大感情を表現したという箱庭は、感情を抑え込んでいる現代人の心を掴む、新しい発想として高く評価しました。
 今後も高校生の素晴らしい作品を期待しています。

■井野 貴文委員
((一社)ランドスケープコンサルタンツ協会技術委員)

 応募作品は家や建物の中の機能(仕事、勉強、食事、散髪等)を屋外空間に取り出し、外部との関わりを持った場を創り出している作品が多い印象でした。
 ランドスケープコンサルタンツ協会会長賞を受賞された作品は、高齢者から子供まで多世代の人が音によって場を共有しつつ、各々の自由な利用(読書、仕事、勉強、遊び等)ができる提案でした。
 各世代を緩く繋げる装置として岩のようなシェルターを公園の中央部に配置し、屋外でしか生まれない音を生み出す装置を描いており、着想が素晴らしかったです。
 街区公園の将来のあり方を考える上で個性を持った公園づくりの可能性を示唆する作品でした。

■梛野 良明委員
((公財)都市緑化機構専務理事)

 今年度も緑化フェア「みどりの広場」プラン部門に、95点もの応募を頂き御礼申し上げます。
 2023年4月26日から全国都市緑化仙台フェアが仙台市青葉山公園追廻地区等で開催されますが、宮城県、仙台市の歴史文化や自然を踏まえた作品を全国から応募して頂いたことに感謝いたします。
 プラン賞を受賞された木内幸智さんの作品「杜の都と松川だるま」は、地元では知られている色鮮やかな「松川だるま」を伝統と復興の象徴とし、ケヤキやミヤギノハギといった仙台ゆかりの植物を活用したユニークなプランとなっています。
 その事前の調査能力とそれを活用したデザイン性に敬服いたします。
 大変話題性のある作品となり、フェア会場を大いに盛り上げてくれるものと期待しています。

■伊藤 幸男委員
((一社)日本造園建設業協会技術委員長)

 今年度の日本造園建設業協会会長賞は、高校生の実習作品部門の中から辻志明(つじ ここあ)さんの作品を選びました。
 建仁寺の「雲双龍図」を見た感動をもとに作庭したとのことで、その感性と発想に感心します。
 春夏秋冬、それぞれの景観をイメージしてデザインを決め、材料を探したとのことですが、みごとにテーマに合ったものになっています。
 背景となる御簾垣の不揃いな姿が満月を表す大きな円にからんで、良い全体バランスをつくっています。
 今回の実習部門はレベルの高い作品が並びましたが、プレゼン資料の出来栄えも合わせて、この作品は審査員全員が推薦する評価の高いものでした。

■正本 大委員
((一社)日本造園建設業協会事業委員長)

 コロナの影響下も3年にわたり、緑地や公園への関わり方へも変化が出始めています。
 緑空間設計にもコロナ禍を反映した作品も見られました。
 家族や健康、環境対策を意識した作品も多く出展され、場づくりに託す思いの深さにも感心させられました。
 イメージ先行ばかりでなく、書いたものがどのようにして実現・施工できるかも想像しながら描いてもらうと、もう一歩階段を上ることが出来ます。
 本コンクール出展を契機に普段より緑がどのように存在し、課題を抱えているかもしっかり観察しながら、技量を高めていってください。
 来年も多くの作品応募をお願いします。

■ 歴代の結果

開催年度 応募総数 ※文部科学大臣奨励賞 入選した高校及び佳作に該当した高校の一部
48 令和3年度 517 須坂創成高校(長野) 長野・須坂園芸高校、 北海道・当別高校、 岩見沢農業高校、 宮城・白石工業高校、 山形・村山産業高校、 福島・福島明成高校、 群馬・藤岡北高校、 埼玉・児玉白楊高校、 埼玉・いずみ高校、 山梨・農林高校、 愛知・猿投農林高校、 京都・農芸高校、 滋賀・八日市南高校・湖南農業高校、 三重・四日市農芸高校、 静岡・科学技術高校、 浜松工業高校、 神奈川・相原高校、 岡山・興陽高校、 山口・宇部西高校、 香川・石田高校、 愛媛・西条農業高校
47 令和2年度 494 山梨農林高校(山梨) 北海道・岩見沢農業高校、 岩手・花巻農業高校、 群馬・勢多農林高校、 埼玉・児玉白楊高校、 神奈川・相原高校、 山梨・農林高校、 長野・須坂創成高校、 静岡・静岡農業高校、 愛知・猿投農林高校、 三重・四日市農芸高校、 滋賀・湖南農業高校、 京都・農芸高校、 岡山・興陽高校、 山口・宇部西高校、 香川・石田高校、 熊本・北稜高校、 沖縄・中部農林高校
46 令和元年度 502 須坂創成高校(長野) 北海道・岩見沢農業高校、 岩手・花巻農業高校、 宮城・仙台高等専門学校、 群馬・勢多農林高校・大泉高校、 埼玉・児玉白楊高校・秩父農工科学高校、 山梨・農林高校、 長野・須坂創成高校、 静岡・静岡農業高校、 愛知・猿投農林高校、 三重・四日市農芸高校、 滋賀・湖南農業高校・八日市南高校、 京都・農芸高校、 奈良・礒城野高校、 山口・宇部西高校、 香川・石田高校、 熊本・翔陽高校
45 30年度 409 山梨農林高校(山梨) 山梨・農林高校、 滋賀・湖南農業高校・八日市南高校、 奈良・磯城野高校、 東京・農業高校、 長野・須坂創成高校・南安曇野農業高校、 京都・農芸高校、 埼玉・児玉白楊高校・熊谷農業高校、 静岡・静岡農業高校、 愛知・猿投農林高校、 愛媛・西条農業高校
44 29年度 329 山梨農林高校(山梨) 滋賀・湖南農業高校、山口・宇部西高校、奈良・磯城野高校、滋賀・八日市南高校、山梨・農林高校、東京・農業高校、静岡・静岡農業高校、長野・須坂創成高校、京都・農芸高校、群馬・大泉高校、埼玉・いずみ高校、児玉白楊高校、神奈川・相原高校、鳥取・米子工業高校
43 28年度 342 山梨農林高校(山梨) 滋賀・湖南農業高校、山口・宇部西高校、奈良・磯城野高校、滋賀・八日市南高校、山梨・農林高校、東京・国学院大学久我山高校、静岡・静岡農業高校、愛知・猿投農林高校、長野・須坂園芸・須坂創成高校、広島・西条農業高校、京都・農芸高校、岩手・花巻農業高校
42 27年度 439 八日市南高校(滋賀) 滋賀・湖南農業高校、山口・宇部西高校、奈良・磯城野高校、滋賀・八日市南高校、山梨・農林高等高校、新潟・上越総合技術高校、東京・都立農業高校、愛知・猿投農林高校、長野・須坂園芸・須坂創成高校
41 26年度 399 須坂園芸高校(長野) 長野・須坂園芸高校、滋賀・八日市南高校、滋賀・湖南農業高校、山梨・農林高等高校、京都・農芸高校、愛知・猿投農林高校、山口・宇部西高校、島根・松江農林高校
40 25年度 360 須坂園芸高校(長野) 長野・須坂園芸高校、滋賀・八日市南高校、山梨・農林高等高校、京都・農芸高校、愛知・猿投農林高校、岩手・花巻農業高校、、埼玉・児玉白楊高校、三重・四日市農芸高校、山口・宇部西高校、埼玉・熊谷農業高校
39 24年度 352 須坂園芸高校(長野) 長野・須坂園芸高校、愛知・猿投農林高校、滋賀・八日市南高校、山梨・農林高校、京都・農芸高校、神奈川・相原高校、愛知・鶴城丘高校
38 23年度 394 滋賀県立八日市南高等学校 長野・須坂園芸高校、愛知・猿投農林高校、滋賀・八日市南高校、岩手・花巻農業高校、埼玉・熊谷農業高校、山口・宇部西高校、京都・農芸高校
37 22年度 347 須坂園芸高校(長野) 群馬・勢多農林高校、埼玉・熊谷農業高校、長野・須坂園芸高校、三重・上野農業高校、滋賀・八日市南高校、京都・農芸高校、広島・西条農業高校、山口・宇部西高校
36 21年度 370 須坂園芸高校(長野) 岩手・花巻農業高校、群馬・勢多農林、東京・農芸高校、長野・須坂園芸高校、愛知・猿投農林、京都・農芸高校、滋賀・八日市南高校、広島・西条農業高校、島根・松江農林、山口・宇部西高校
35 20年度 349 須坂園芸高校(長野) 群馬・勢多農林、埼玉・児玉白楊高校、埼玉・熊谷農業高校、長野・須坂園芸高校、滋賀・八日市南高校、京都・府立農芸高校、広島・庄原実業高校、島根・松江農林高校
34 19年度 464 須坂園芸高校(長野) 岩手・水沢農業高校、群馬・勢多農林、埼玉・児玉白楊高校、長野・須坂園芸高校、岐阜・加茂農林高校、滋賀・八日市南高校、滋賀・長浜農業高校、島根・松江農林高校
33 18年度 404 須坂園芸高校(長野) 群馬・勢多農林、長野・須坂園芸高校、岐阜・加茂農林高校、滋賀・八日市南高校、兵庫・農業高校
32 17年度 411 須坂園芸高校(長野) 群馬・勢多農林、長野・須坂園芸高校、神奈川・中央農業高校、岐阜・加茂農林高校、滋賀・八日市南高校、京都・農芸高校
31 16年度 388 加茂農林高校(岐阜) 東京・農芸高校、神奈川・中央農業高校、長野・須坂園芸高校、岐阜・加茂農林高校、京都・農芸高校、滋賀・八日市南高校
30 15年度 344 八日市南高校(滋賀) 東京・農芸高校、長野・須坂園芸高校、岐阜・加茂農林高校、愛知・稲沢高校、京都・農芸高校、滋賀・八日市南高校、湖南農業高校
29 14年度 356 八日市南高校(滋賀) 京都・農芸高校、大阪・府立園芸高校、滋賀・八日市南高校、岐阜・加茂農林高校、広島・西条農業高校、岡山・興陽高校、山口・宇部西高校
28 13年度 358 加茂農林高校(岐阜) 北海道・岩見沢農業、京都・農芸高校、大阪・府立園芸高校、滋賀・八日市南高校、滋賀・湖南農業高校、広島・西条農業高校、山口・宇部西高校
27 12年度 334 岩見沢農業(北海道) 岐阜・加茂農林高校、滋賀・八日市南高校、広島・西条農業高校、山口・宇部西高校
26 11年度 358 加茂農林高校(岐阜) 北海道・岩見沢農業高校、群馬・勢多農林、栃木・小山北桜高校、神奈川・相原高校、京都・農芸高校、滋賀・八日市南高校、広島・西条農業高校、香川・大川東高校
25 10年度 321 八日市南高校(滋賀) 栃木・鹿沼農業高校、愛知・稲沢高校、岐阜・加茂農林高校、京都・農芸高校、山口・宇部西高校、熊本・北稜高校
24 9年度 253 加茂農林高校(岐阜) 群馬・藤岡北高校、滋賀・八日市南高校、京都・農芸高校、広島・西条農業高校、静岡・静岡農業高校、山口・宇部西高校
23 8年度 271 加茂農林高校(岐阜) 東京・農芸高校、滋賀・八日市南高校、京都・農芸高校、広島・西条農業高校、島根・松江農林高校
22 7年度 307 八日市南高校(滋賀) 群馬・勢多農林高校、東京・農芸高校、岐阜・加茂農林高校、静岡・静岡農業、滋賀・八日市南高校、京都・農芸高校、広島・西条農業高校、庄原実業高校、山口・宇部西高校
21 6年度 260 藤岡北高校(群馬) 東京・農芸高校、群馬・藤岡北高校、京都・農芸高校、北海道・岩見沢農業高校、静岡・静岡農業、東京・農業高校、滋賀・八日市南高校、埼玉・与野農工高校、千葉・茂原農業高校
20 5年度 243 農芸高校(京都) 京都・農芸高校、北海道・岩見沢農業高校、岩手・久慈農林高校、千葉・旭農業高校、東京・農芸高校、群馬・藤岡北高校、栃木・小山園芸高校、滋賀・八日市南高校
19 4年度 192 静岡農業(静岡) 静岡・静岡農業高校、京都・農芸高校、東京・園芸高校、山口・宇部西高校、兵庫・有馬高校
18 3 年度 211 静岡農業(静岡) 静岡・静岡農業高校、京都・農芸高校、埼玉・杉戸農業高校、北海道・岩見沢農業高校、群馬・藤岡北高校、山口・宇部西高校
17 2年度 145 農芸高校(京都) 埼玉・杉戸農業高校、与野農工高校、北海道・岩見沢農業高校、群馬・藤岡北高校、静岡・静岡農業高校、山口・宇部西高校、京都・農芸高校、滋賀・湖南高校、香川・大川東高校
16 平成元年度 125 静岡農業(静岡) 埼玉・杉戸農業高校、与野農工高校、静岡・静岡農業高校、磐田農業高校、群馬・藤岡北高校、栃木・小山園芸高校、岐阜・加茂農林高校、兵庫・有馬高校、東京・園芸高校、京都・農芸高校
15 63年度 80 磐田農業(静岡) 埼玉・杉戸農業高校、与野農工高校、群馬・藤岡北高校、京都・農芸高校、山口・宇部西高校、東京・園芸高校、岐阜・加茂農林高校、静岡・静岡農業高校、磐田農業高校、茨城・石岡第一高校、神奈川・相原高校
14 62年度 85 磐田農業(静岡) 埼玉・与野農工高校、杉戸農業高校、静岡・静岡農業高校、磐田農業高校、群馬・藤岡北高校、京都・農芸高校、東京・園芸高校、岐阜・加茂農林高校、栃木・小山園芸高校、沖縄・中部農林高校
13 61年度 88 藤岡北高校(群馬) 栃木・小山園芸高校、鹿沼農業高校、埼玉・杉戸農業高校、与野農工高校、神奈川・相原高校、群馬・藤岡北高校、岐阜・加茂農林高校、静岡・静岡農業高校、磐田農業高校、東京・園芸高校、京都・農芸高校、徳島・徳島農業高校
12 60年度 89 栃木・小山園芸高校、鹿沼農業高校、埼玉・杉戸農業高校、与野農工高校、神奈川・相原高校、東京・園芸高校、群馬・藤岡北高校、岐阜・加茂農林高校、岡山・興陽高校、宮城・柴田農林高校・沖縄、中部農林高校、
11 59年度 59 千葉・茂原農業高校、静岡・静岡農業高校、栃木・小山園芸高校、鹿沼農業高校、埼玉・杉戸農業高校、東京・園芸高校、山口・宇部西高校、岐阜・加茂農林高校、岡山・興陽高校
10 58年度 82 埼玉・茂原農業高校、神奈川・相原高校、静岡・静岡農業高校、栃木・小山園芸高校、鹿沼農業高校、東京・園芸高校、埼玉・杉戸農業高校、岐阜・加茂農林高校、広島・沼南高校高校、宮城・柴田農林高校
9 57年度 80 埼玉・与野農工高校、杉戸農業高校、神奈川・相原高校、栃木・小山園芸高校、岐阜・加茂農林高校、山口・宇部西高校
8 56年度 115 千葉・茂原農業高校、神奈川・相原高校、静岡・静岡農業高校、栃木・小山園芸高校、東京・園芸高校、埼玉・杉戸農業高校、岐阜・加茂農林高校、沖縄・中部農林高校
7 55年度 101 千葉・茂原農業高校、神奈川・相原高校、静岡・静岡農業高校、栃木・小山園芸高校、鹿沼農業高校、東京・園芸高校、岐阜・加茂農林高校
6 54年度 106 千葉・茂原農業高校、神奈川・相原高校、静岡・静岡農業高校、宮崎・宮崎農業高校、東京・園芸高校、新潟・巻農業高校
5 53年度 132 千葉・茂原農業高校、埼玉・与野農工高校、神奈川・相原高校、宮崎・宮崎農業高校
4 52年度 178 千葉・茂原農業高校、静岡・静岡農業高校、東京・園芸高校、神奈川・相原高校、新潟・巻農業高校、宮崎・宮崎農業高校
3 51年度 312 千葉・茂原農業高校、埼玉・与野農工高校、静岡・静岡農業高校、神奈川・相原高校、東京・園芸高校、宮城・柴田農林高校、愛知・稲沢高校、栃木・小山園芸高校、熊本・玉名農業高校
2 50年度 214 千葉・茂原農業高校、栃木・小山園芸高校、東京・園芸高校、茨城・石岡第一高校、神奈川・相原高校、愛知・稲沢高校、兵庫・兵庫農業高校
1 昭和49年度 84 千葉・茂原農業高校、成田園芸高校、埼玉・与野農工高校、静岡・静岡農業高校、神奈川・相原高校、東京・園芸高校、宮城・柴田農林高校、山梨・山梨農林高校、栃木・小山園芸高校

※平成11年度まで「指導奨励賞」、昭和60年度以前は該当賞の設置なし

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